あらすじ「聴いてもらいたい歌がある」。意中の人・フクちゃんと食事の約束があったにもかかわらず、ベテラン歌手・天野の呼び出しに応じた達。達をわざわざ呼び出して聞かせたかっただけあって、天野は、メロディーと詞とが調和した、見事な歌を聞かせるのだった。シングルでも勝負できそうな見事な出来栄えのその曲に、達は疑問を抱く。「どうしてお蔵入りせにゃならんかったのですか?」。そんな達の問いに、天野は静かに語り始めるのだった。