美花は女手一つで育てられ、それもあってか母娘は普通以上に仲良く暮らしてきた。初めての恋もして、穏やかな日々を過ごしていた。ただ一つ気になるのは、自分を見つめる謎の視線。なぜか昔から美花の周りからは大切な人がいなくなってきた。拭いきれぬ不安…そして事件が。どこにでもいる普通の女子高生の身に次々に降りかかる悲劇。恐怖、疑念、そして迎える衝撃の結末とは…
消えた高橋。警察からの事情聴取の場で、美花は抱えていた不安を吐露する。狼狽する母と混乱する美花。悲しみに暮れる美花の脳裏に、昔の悲しい記憶が蘇る…
親身になってくれる担任教師や母からの気遣いのおかげで、美花は少しずつ平静を取り戻してきた。しかし、そんな美花の身に再びストーカーの魔の手が迫る。
怪しげな人物と出くわし、衝撃を受ける美花。しかし、周りからの心配をよそに美花の脳裏には、ある疑念が湧き始めていた…。
源からのお守りのおかげか、しばらくは穏やかな日々を過ごす美花。このまま平穏な日々が続けば…。しかし、そんな願いもむなしく再び美花を悲劇が襲う。
美花を救ったのは意外な人物だった…。警察にて、それぞれの取り調べが行われるが、そこで意外な事実が明かされることに。
警察にて顔を合わせた三人。その瞬間、美枝は激しく動揺する。美花の知らない、男と美枝との隠された過去とは…
美花だけではなく、美枝のことも男は見ていた。次第に明らかになっていく真実と母の姿に美花は激しく動揺し、そして…
母が高橋と会っていたかもしれない…。混乱する美花は真実を求め、野元の家を訪ねる。野元の口から語られることとは…
野元の家を訪れた美枝はそこで美花を目撃する。混乱し逃げ場をなくした美枝は、彷徨うように母の故郷へと辿り着いた。
警察の手はもうそこまで迫っていた。逃亡の果てに胸に去来したのはこれまで生きてきた人生…今の美枝を作り上げた過去が明らかになる?
遂に警察に逮捕された美枝は心が壊れ自我を失う。母に会うことを恐れ、面会を避けていた美花は、亡き高橋に向けて届くあてのないメールを綴る…。