あらすじ

死を望む少女と不死身の男と神さまの三人旅、再出発…の矢先に、己の姿を保てなくなってしまった神さまのハニ。「思い出すべきことがあるはず」という彼の未練、その答えは他でもない、不死身の男・日々野が知っていた。そして日々野が語り始めた、二人の長い長い因縁。不思議な「運命」を胸に、黄泉の国へ踏み出すハニ。一方、少女・ミカは黄泉の入り口で亡き友人との念願の再会を果たしたものの……? 第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品選出&「次にくるマンガ大賞2021」コミックス部門ノミネートで大きな話題となった鎌谷悠希渾身作、ついに完結!
ヒラエスは旅路の果て 1巻

親友の死にショックを受け、自分も死のうとトラックの前に飛び出した少女・ミカ。彼女を救ったのは、不死身の男・日々野と、神を自称する青年(?)だった。二人が黄泉の国を目指していることを知ったミカは、その旅への同行を志願する。友人との再会を夢見て……。

ヒラエスは旅路の果て 2巻

親友の死にショックを受け、自分も死のうとトラックの前に飛び出した少女・ミカ。彼女を救ったのは、不死身の男・日々野と、神を自称する青年・ハニだった。二人が黄泉の国を目指していることを知ったミカは、その旅への同行を志願する。友人との再会を夢見て……。箱根で知り合った老婆との辛い別れを経て、この旅では「死と向き合う」ことを決意したミカ。その矢先、日々野の名前を知る民俗学者・淡島に行く手を阻まれる。聞けば、淡島の友人が末期の癌に冒されており、それを救うため不死の秘密が知りたいという。のらりくらりとかわし続ける日々野だったが、それでも諦めようとしない淡島の様子に、ミカは複雑な思いを抱えて……? 「次にくるマンガ大賞2021」コミックス部門ノミネート! 鎌谷悠希最新作、胸に突き刺さる第2巻!

ヒラエスは旅路の果て 3巻

死を望む少女と不死身の男と神さまの三人旅、再出発…の矢先に、己の姿を保てなくなってしまった神さまのハニ。「思い出すべきことがあるはず」という彼の未練、その答えは他でもない、不死身の男・日々野が知っていた。そして日々野が語り始めた、二人の長い長い因縁。不思議な「運命」を胸に、黄泉の国へ踏み出すハニ。一方、少女・ミカは黄泉の入り口で亡き友人との念願の再会を果たしたものの……? 第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品選出&「次にくるマンガ大賞2021」コミックス部門ノミネートで大きな話題となった鎌谷悠希渾身作、ついに完結!

ヒラエスは旅路の果て

死出の旅路とロマンシス #1巻応援

ヒラエスは旅路の果て 鎌谷悠希
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

試し読みをすると、何だか随分明るい雰囲気で、生死の話をしていても深刻に見えないかもしれません。しかし先を読んでいくと、カジュアルさを纏いながらもそこには切ない思いがあり、胸に来る物語となっています。 親友を亡くした少女が、死期を悟った神様、死ねない男と共に「黄泉比良坂」を目指すお話。三人それぞれの死生観はどうしたって重くなりますが、それを美麗な画面と、かなりズレている三人の楽しい旅が和らげます。 少女がいかに親友への喪失感に苛まれているかが語られる。喪った大切な人への「執着」、そしてその「執着」を失う事への恐怖に、強く共感してしまう。 心に亡き友を想いながら旅をする、という形は例えば『マイ・ブロークン・マリコ』とも似たところがあります。その想いの強さも同様ですが、それは旅の同行者や出会った人によって、変化を起こすのか。それともその重い愛を保ったまま、少女は黄泉の国に辿り着くのか……。 そんなロマンシス(女性同士の愛情にも近い友情)的観点からも、今後読み続けたいと思います。 (勿論、人の視点を超越した神様、死ねない男それぞれの物語も今後注目。男色が描かれるので、百合好きさんはご注意を)