あらすじ

那覇で地方誌の編集をしている光の従姉・さと子のもとに、光から1通の手紙が届いた。つたない文面ながらも一生懸命に島の出来事をつづったその手紙を読み、唄美島の風景を思い浮かべるさと子。そんな彼女が必死の思いで完成させた雑誌には、唄美で生きる光たちのことが克明に描かれていた…。
光の島(1)

照屋光、6歳。小学校入学を間近に控えたある日、東京に住む照屋一家を、伯父の洋平が訪ねてきた。洋平の住む沖繩の唄美島では、ただひとりの小学生が転校することになり、島民たちは廃校=廃村かと危ぶんでいるという。小学校を存続させて島を守るため、光を島へ連れていきたいと頼む洋平だが…。

光の島(2)

体の弱かった由美が、元気に走れるようになった。唄美小のグラウンドには、子どもたちの走る姿を見ようと大勢の島民が詰めかける。学校から帰った光は、由美たちと連れ立って章次おじいの見舞いに行くが、おじいは激しく衰弱していた。心配した大人たちは、保安庁に救助のヘリを要請する…。

光の島(3)

東京の実家へ里帰りした光は、兄や姉から「光が島へ帰るとお母さんは死んでしまうかも」と聞かされ、思い悩む。母親たちと動物園へ出かけた光は、ほんの数分離れただけで取り乱してしまった母親を見て決心を固め、その日の夕食の後、東京に残るという意志を家族に伝える。一方唄美島では、那覇のさと子から朗報がもたらされ…。

光の島(4)

那覇で地方誌の編集をしている光の従姉・さと子のもとに、光から1通の手紙が届いた。つたない文面ながらも一生懸命に島の出来事をつづったその手紙を読み、唄美島の風景を思い浮かべるさと子。そんな彼女が必死の思いで完成させた雑誌には、唄美で生きる光たちのことが克明に描かれていた…。

光の島(5)

学校にうまくなじめず、精神的なストレスから、体調を崩してしまった保。無理をして出席しても、同級生や先生からの無神経な言葉に、敏感な彼の心はいつも悲鳴をあげていた。そんななか、たまたま目にしたタウン誌で、保は唄美島の存在を知り、電話を掛けてみるのだが…。

光の島(6)

不登校だった古谷保が唄美小に転校してきて1週間が経った。都会から引っ越してきた保には、唄美島の生活は新しいことばかり。両親への手紙には、とまどいながらも必死に島の生活に慣れようとしている様子が書かれていた。そこには少しずつ自分らしさを取り戻していく保の姿があり…。

光の島(7)

苦悩のすえ、唄美島へやって来た不登校の少女・倉木ゆり。唄美小を見学に訪れたが、その心中はまだ転校を決めかねている状態であった。一方、同行してきたゆりの母親は、唄美でのゆりの様子に安心している様子。するとそこに、教育委員会から校長が帰ってきて…。

光の島(8)

今年中学生になった三村大介は、自分の中学校に不満を持っていた。厳しい校則と味気ない授業、そして体罰を繰り返す教師たち。この日も、ランニング中にペースの遅い生徒を手助けしたということで、授業中ずっとグラウンドを走らされるという仕打ちを受け…。大人気ヒューマンドラマの完結集!!