あらすじ
ある日突然、性転換症候群の影響で女の子になってしまった主人公・鷺宮了を中心とした、男女あやふやなキャラクターたちが織り成すクロッシングラブコメディ。“性転換症候群”という稀な体質の鷺宮了は、高校の学校見学で出会った水上凪沙に憧れを抱き、凪沙のいる天清学園へ入学することになった。2人が再会を果たしたのは凪沙が働くコスプレ喫茶で、さらに凪沙にはヒミツが――?★性転換症候群(トランスセクシャルシンドローム、通称“TSS”)→さまざまな状況の“ときめき”が本人に起こると、男女の性別が入れ替わってしまう体質。原因は不明だが、先天性の人もいれば後天性の人もいる。
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性転換症候群(TSS)という、ときめくと性転換してしまう謎の症状。 生まれたときからTSSだったので、恋愛がわからないという凪沙が恋を知る漫画なのだけど。 タイトルの2つの意味そのままで、とても素敵だった。 ひょんなことから凪沙に出会い、彼女のことが好きになった了。 運命のいたずらか、その後、了は後天的にTSSとなり、再び凪沙と出会う。 男版、女版問わず、凪沙にときめくたびに、ぴろんぴろん性転換する了。すごくかわいい。 作中に登場する性別があやふやな人たちは、彼らだけでないところがまた魅力的。 女性が好きな女性、男性になりたい女性、女装を楽しむ人、いろんな人たちが出てくるので、外見とは一体なんだろうと考えてしまう。 もちろん外野は異性愛の人が多いものの、高校という場所柄か男同士の了と凪沙が仲良くしているのを見てもええ上がる女子生徒もおり… TSS用の寮があることからも、自由な校風が伝わってくる。 思わず一気読みをしてしまった。 『ぜんぶきみの性』、男の娘も出てくるけどそれだけじゃないおもしろさと、少年誌ならではの歯止めがかかったちょっぴりエッチな展開と。 おもしろいですよ。