あらすじ

校内で完全に孤立しながらも、生徒への性暴力の常習者・杉崎を少しずつ追い詰めようとする莉生。新たな被害を何とか食い止めることができ、職員の中に、理解者も少しずつだが生まれはじめた。しかし、莉生が孤立していたことは、ある別の意味での問題を生んでしまっていた――。過去の性被害からなかなか立ち直れない被害者。自責の念をどうしても消し去ることのできない被害者。そして被害を未だ認識できない被害者、そして……そこにつけ込む卑劣な加害者。被害者支援のあり方を問われ直し、莉生はまた一つ成長して、加害者に立ち向かっていく――! スクールセクハラ(学校内の性暴力)を描く問題作、いよいよ佳境の第4巻!
言えないことをしたのは誰? 1巻

中学の養護教諭・莉生のもとにかかってきた一本の電話。「あなたの学校には時限爆弾が仕掛けられている」 支離滅裂な内容に、いたずら電話だと思った莉生だったが…。しかし莉生は、かつてこの学校で行われていた性暴力について知り、さらに今また、そのおぞましい行為が進行中であることを知る。被害の連鎖を食い止めるため、そして過去に被害を受けた人間を地獄から救い出すため、莉生の孤独な闘いが始まる――!

言えないことをしたのは誰?(2)

中学の養護教諭・莉生は、かつてこの学校で行われていた性暴力について知り、さらに今また、そのおぞましい行為が進行中であることを知る。現在進行形で被害を受けている紗月。そして過去に被害を受け、自己否定の地獄にいる遥――。彼女たちの助けになろうと奔走する莉生。自分に降りかかっている被害を、莉生にやっと話せそうになった紗月。莉生は家庭訪問を提案し、被害などないだろうと高を括って訪問を渋る担任とともに、紗月の家を訪れる。しかし、性被害の被害者にとって、被害を口にすることは想像以上に難しく…。被害を食い止めようとする莉生に対し、他の教師は理解を示すどころか、疎ましさをあからさまに示してくる。たった一人の闘い、その先に光を灯すのは……?

言えないことをしたのは誰?(3)

他の教師や保護者からの信頼も厚く、生徒にも人気の教師・杉崎。彼が生徒・沙月に性的暴力をふるっていることに気づいた莉生だが、学校側は杉崎を信頼し、莉生は職員室で完全に孤立する。その杉崎は過去にも同様の性暴力を行っており、その被害者・遥はその被害以来、自分を取り戻せず、自らを責め続ける日々を送っている。さらに愛結佳という、新たな被害者が生まれようとしていた――。学校に来れなくなり、家庭も崩壊寸前にある沙月。自傷行為を繰り返す遥。そして無垢な心で杉崎に近づく愛結佳。すべての問題を一人で抱え込むことになった莉生は、自らのプライベートをも犠牲にし始めていた。その危険すぎる状況から莉生を救ってくれたのは、ある意外な出会い――。大反響のスクールセクハラ(学校内の性暴力)を描く問題作、逆襲開始の第3巻!

言えないことをしたのは誰? 4巻

校内で完全に孤立しながらも、生徒への性暴力の常習者・杉崎を少しずつ追い詰めようとする莉生。新たな被害を何とか食い止めることができ、職員の中に、理解者も少しずつだが生まれはじめた。しかし、莉生が孤立していたことは、ある別の意味での問題を生んでしまっていた――。過去の性被害からなかなか立ち直れない被害者。自責の念をどうしても消し去ることのできない被害者。そして被害を未だ認識できない被害者、そして……そこにつけ込む卑劣な加害者。被害者支援のあり方を問われ直し、莉生はまた一つ成長して、加害者に立ち向かっていく――! スクールセクハラ(学校内の性暴力)を描く問題作、いよいよ佳境の第4巻!

言えないことをしたのは誰? 5巻

他の教師に協力者が現れ、少しずつ核心に迫っていく莉生。一方で、すでに次の被害者がまた…。先生への恋心に錯覚させた、巧妙なスクールセクハラが生まれていたのだった! 莉生自身も、学校での出来事を通して自身の恋愛の問題とも向き合うことになり 根深い問題が立ちはだかる。スクールセクハラ(学校内の性暴力)を描く問題作、いよいよ佳境の第5巻!

言えないことをしたのは誰? 6巻

校内で完全に孤立しながらも、生徒への性暴力の常習者・杉崎はどんどんおいつめられていく! 一方で杉崎に固執する女生徒・山口は暴走していき…… 自身の問題とも向き合い、新しい一歩を踏み出した莉生は、いよいよ加害者に直接立ち向かう――! スクールセクハラ(学校内の性暴力)を描く問題作、いよいよすべてが明かされる衝撃の最終刊、第6巻!