あらすじ警察が見つけてくれたおかげで、事なきを得たミズキ――しかし、けいこは公園で被害を受けていいた…。男に襲われたことを警察に聞かれ、あの時の恐怖を思い出してしまうけいこ。そんなけいこを迎えにきたのは…
こんなに痛くてヒリヒリする思春期を過ごした記憶はないけれど、多かれ少なかれ全ての少年少女たちが世界をサバイブしているんだと思う。痛みを忘れてしまったわたしもあなたも、痛くて仕方ない日々を過ごしてきたんだと思う。 なんてわかったことを言えるレベルではないくらい、ミズキとけいこがおくる日常はあまりにも過酷だ。 家庭にも学校にも居場所がない、心休まる瞬間なんてない、そんな日常。 自分を傷つけたり、よくない方向へ走り出したり。危なっかしいけれど必死で闘う彼女たちの辿り着く果てに救いがあることを願う。 家庭とか学校なんて社会のすべてじゃないよって心から思うけれど、それに気づくためには逃げ出す方法や闘う方法にきちんと辿り着かないといけないんだよなあ、とやるせなくなります。 どうか、すべての闘うひとたちが幸せに辿り着きますように。