あらすじ「私が好きな分だけ、あなたにも好きになってほしい。それって“ふつう”のことでしょう?」変わらない榛名の優しさの中に、「自分だけの特別」を見つけたくて、必死になる唯衣子。そしてそれは唯衣子をゆっくりと追い詰めていく。そんな中、2人は旅行へ行くことにするが…?すれ違い始めた心が暴れだすーー。大人ビターな切ない恋物語、第3巻!
有一の女の人との関わり方、自分の保ち方、母親との距離の取り方など、私も母子家庭で育ち、愛着障害を抱えているので共感する部分が多く、 唯衣子の投影や執着から解放されて、自分を取り戻していく様子にも、読んでいるこちらの心が救われるような気持ちになりました。 ひとつひとつの言葉も深くて、サッと流して読めるものではなく、かけてきた呪いが解けるような、本当はもっと別の道でもいいのかもと、肩の荷が下りるような、頭と心に留めておきたい言葉がたくさんで、読んで良かったです。 エーリッヒフロムの「愛するということ」読んでみます。