あらすじ石川啄木×金田一京助、ひと握りほどの小さな探偵録。今はなき高塔・浅草十二階にただよう幽霊の怪と人殺しの血まみれ生人形(いきにんぎょう)の噂には哀しき恋の物語が秘められていた。明治末期、青年・金田一京助は同郷の石川啄木とともに文明開化に取り残された人々の想いに寄り添っていく。令和2年にTVアニメ化された原作小説『啄木鳥探偵處』(第3回創元推理短編集 受賞作品)のコミカライズ完結巻!二人で過ごした時間は、まどろみのように心地いい。
アニメ放送とほぼ同時にコミカライズの連載を開始したと知り読んでみました! 時は明治後期、まだ有名とは程遠い、石川啄木や金田一京助が巷で噂の事件に挑むミステリーです。 無職で万年金欠の啄木は、事件の謎を解いて記事を書き、新聞社に売って金にしようと目論んでいますが、友人である京介は彼の歌人としての才能を買っており、謎解きより歌を詠んで欲しい…と願っている関係性が切実であり、少し滑稽です。 アニメでは夏目漱石や芥川龍之介など誰もが知っている著名な作家が出てくるようなので、漫画版でもそのへんをとくに期待しています。