あらすじ

ひとたび勝負に入れば脅しもヤクザも関係ない。現役時代の桜井は負けるくらいなら殺されたほうがマシだと思っていた。麻雀は桜井の領域だったのだ。
雀鬼(1) 桜井章一戦記

桜井章一、人は彼のことを「伝説の雀鬼」と呼ぶ。それは桜井が、牌を握った日から一度たりとも負けたことがないからである。

雀鬼(2) 桜井章一戦記

桜井の現役時代、巷には「麻雀プロ」というものが出始めた。そのなかの一人の有望株と対決、そのときは好印象を持った。が、3年の月日が若者の麻雀を変えてしまった。

雀鬼(3) 桜井章一戦記

ひとたび勝負に入れば脅しもヤクザも関係ない。現役時代の桜井は負けるくらいなら殺されたほうがマシだと思っていた。麻雀は桜井の領域だったのだ。

雀鬼(4) 桜井章一戦記

桜井は新宿歌舞伎町で穏やかに麻雀を打つ。雀鬼と恐れられる顔ではなかった。しかしひとたび勝負の場に挑めば、鬼…まさに鬼と化し羅刹のごとく戦うのだ。

雀鬼(5) 桜井章一戦記

麻雀無法地帯。桜井とヤクザの頭領との意地とプライドをかけた闘い。桜井が負けたら麻雀から足を洗わなければならない。桜井は、序盤の不利を奇襲攻撃で逆転する。

雀鬼(6) 桜井章一戦記

一度牌を握れば、他人の思惑など関係ない。ただ一心に勝負に没頭する。それは麻雀の鬼、“雀鬼”となることだった。

雀鬼(7) 桜井章一戦記

新宿一の打ち手になることは日本一になることと同じ、と言われるほど一時期の新宿には猛者が集まった。九州から今またひとりのプロ志願が新宿の雀荘の扉を開けた。雀鬼桜井と戦うために!!中編2本「新宿麻雀決戦!!」「不可視の領分」を収録!!

雀鬼(8) 桜井章一戦記

その老人は打てば必ずひとり負け。しかし雀鬼、桜井章一は彼に凄みを感じていた。「迷える者、弱い者ほど神になりたがる。しかしあんたは鬼だ。神にはなれないが救われるかもしれない」涅槃の善三と呼ばれる裏社会の大物の言葉だった。