あらすじ

女子高生の晴菜は、ある日突然赤ん坊に戻ってしまった父親の昌虎を育てる事になってしまった! あれから約半年、遂に全ての記憶を取り戻した昌虎は、晴菜が知らない自分たちの過去を打ち明かすのだった…。
私たち家族に必要な時間 1巻

女子高生の晴菜(はるな)は父、昌虎(まさとら)の事をシカトし続けている。ある日、久々に会話を交わした二人だったが、喧嘩に発展し昌虎は家に帰って来なくなってしまう。1週間後… 晴菜が学校から帰ると、昌虎の部屋に見知らぬ赤ちゃんが…!? 父と娘、そして1匹の猫(?)による親子関係再生物語が今、始まる!

私たち家族に必要な時間 2巻

女子高生の晴菜は、ある日突然赤ん坊に戻ってしまった父親の昌虎を育てる事になってしまった! 猫型の死神の使いサンシロウの協力を得ながら、すくすくと育っていく昌虎と遊んだり出かけたりと、その成長を見守っていくのだが…。

私たち家族に必要な時間 3巻

女子高生の晴菜は、ある日突然赤ん坊に戻ってしまった父親の昌虎を育てる事になってしまった! 順調に成長していた昌虎だったが、身体に異変が起きてしまう。晴菜は問題解決に向けてサンシロウや友達の力を借りながら様々な方法を試みるのだが…。

私たち家族に必要な時間 4巻

女子高生の晴菜は、ある日突然赤ん坊に戻ってしまった父親の昌虎を育てる事になってしまった! ますます自由奔放になった昌虎に振り回される晴菜とサンシロウ。夏休みに入り友達と遊びに行く約束をする晴菜だったが昌虎も一緒に行く事になり…。

私たち家族に必要な時間 5巻

女子高生の晴菜は、ある日突然赤ん坊に戻ってしまった父親の昌虎を育てる事になってしまった! 夏休みの一件で急激な成長を遂げた昌虎は、記憶の一部を思い出した。父と母の馴れ初めに興味津々な晴菜は、昌虎から高校時代の話を聞くことに…。

私たち家族に必要な時間 6巻

女子高生の晴菜は、ある日突然赤ん坊に戻ってしまった父親の昌虎を育てる事になってしまった! あれから約半年、遂に全ての記憶を取り戻した昌虎は、晴菜が知らない自分たちの過去を打ち明かすのだった…。

私たち家族に必要な時間 7巻

女子高生の晴菜(はるな)は父、昌虎(まさとら)の事をシカトし続けていた。遂に親子関係も修復し、日常を取り戻した2人に再び魔の手が忍び寄る…。数々の困難を乗り越えた大嵐家の物語は最終章へ…!

私たち家族に必要な時間

地味だけど良作の予感 #1巻応援

私たち家族に必要な時間 こじまなおなり
六文銭
六文銭

読んでまず、すごく丁寧につくっている作品だなという印象でした。 自分が好きな作家八十八良先生(「不死の猟犬」「ウワガキ」)のようなやわらかい絵柄で読みやすく、昨今のストーリー漫画に多い、飽きさせないようにやたらとヒキをつくり「がち」なものが、この作品にはない。 (ない…は言いすぎたが、無理がなく、仰々しくもない。) 悪く言うと地味なのかもしれないが、家族を題材とした内容とよく合っており、個人的に好感がもてる。 さて、大まかなストーリーだが、地元でワルだった父親と娘の二人の話。 母はすでに他界しており、いない。 素行不良だった父親のせいで、周囲から孤立してしまった娘は、いつしか父親を恨み、避けるようになる。 父親も父親で「過去は変えられないから」と、昔に何があったか話そうとしない。 そんな父親の煮え切らない態度が原因で大喧嘩をし、父親が出ていってしまう。 数日後、帰ってきたときは、なぜか赤ちゃんになっていて…という話。 赤ちゃんになった父親とともに現れた、死神を自称する猫サンシロウ。 なんでも彼がミスったことが原因で、父親の肉体までもリセットしてしまったという。 しかも、成長速度が早い状態で。 そんな感じで、子供に戻った父親と娘の、少し変わった親子の物語。 面白いなと思うのは、娘に育てられてワルだった父親はどう変わるのかということと、結果娘と父親の関係はどうなるのかというところ。 過去は変えられないという父が、子供からやり直し、何かを変えていくのか。 父親がいなくなったことで、少しづつ明らかになる、子供になる前の父親の素顔と、それに伴って起きる娘の心境変化。 親子関係を中心に面白くなりそうな仕掛けが色々あり、どう転ぶのか楽しみです。また娘が現実を受け入れながら、学校と育児をこなして成長していく姿は、素直に応援したくなります。 大変で、愚痴るときもあるけど、何だかんだ頑張ってしまう姿は、リアリティあってグッときます。 久しぶりに完結まで続いて欲しいと思った作品でした。