あらすじ

人は、殺してもいい? 「別マガ」沸騰の新星・中武士竜が描く、背徳の復讐サスペンス! 千光寺に続いて右代を血祭りにあげ、俊は、仇のうち二人を屠った。だがそれは、残る3人に「俊が復讐に動き出した」と告げるに等しかった。結果、一番ビビリの円比呂が反応し、虚勢を張って俊に「宣戦布告」する。折しも、小学校時代の同級生・白川要と文化祭の劇の主役に選ばれた俊は、稽古の期間、復讐を休むのだが……。文化祭当日、妨害工作に現れた円のどす黒い欲望が要に向かい――。
十字架のろくにん 1巻

人は、殺してもいい? 「別マガ」沸騰の新星・中武士竜が描く、背徳の復讐サスペンス! 「俊、改心した者は見逃せ。人には生まれ変わるチャンスが必要や。」「じいちゃん、僕は奴らが変わってないことを祈るよ。」──人ならざる化け物たちを斃すため、少年もまた、人ならざる何かに成った。“実験体A”と名付けられ、同級生5人から嬲られる日々。小学6年生の漆間俊は、壮絶ないじめに苦しむ「地獄」の中にいた。だが、そこには兄想いの弟と、子を守る父母という「救い」があった。あの日、5人の化け物たちが、鬼畜の所業で家族を奪い去るまでは……。やがて、全てを失い、真の地獄を見た俊の中に暗い「願い」が宿った。戦時中、秘密部隊に所属した祖父の指導の下、生まれ変わる少年。そして4年が経った時、彼は因縁の敵の前に姿を現す……。この復讐は誰にも渡さない。

十字架のろくにん(2)

人は、殺してもいい? 「別マガ」沸騰の新星・中武士竜が描く、背徳の復讐サスペンス! 「俊、改心した者は見逃せ。人には生まれ変わるチャンスが必要や。」 「じいちゃん、僕は奴らが変わってないことを祈るよ。」 ──人ならざる化け物たちを斃すため、少年もまた、人ならざる何かに成った。家族を殺され、地獄に落とされたあの日から4年――。憎き5人の仇の一人、千光寺克美を最初の標的に定めた漆間俊は、仇と同じ高校に通い、時機を待った。「改心した者は見逃せ」と諭す祖父への義理を果たすために。しかし、仇は鬼畜のままだった。本性も露わに、俊を捕らえる千光寺。だが、罠に落ちた“獲物”は千光寺の方だった。隙を突き、焦がれた仇を掌中に収めた俊。そこにはもはや彼を押し止めるいかなる善悪の軛もなく……。ただひたすらに昏く永い夜が始まろうとしていた。

十字架のろくにん(3)

人は、殺してもいい? 「別マガ」沸騰の新星・中武士竜が描く、背徳の復讐サスペンス! 「俊、改心した者は見逃せ。人には生まれ変わるチャンスが必要や。」 「じいちゃん、僕は奴らが変わってないことを祈るよ。」 ──人ならざる化け物たちを斃すため、少年もまた、人ならざる何かに成った。改悛の情を示さなかった千光寺を“最初の獲物”として仕留めた漆間俊は、すぐに次なる標的を定めた。右代悠牙──売春斡旋や麻薬売買にまで手を染める大悪党になっていた仇敵を狩ろうと動き出す俊。だが、右代のグループに引きずり込まれそうになっていた東千鶴を救った際に盗聴され、俊の右代襲撃計画は露見してしまう。一方では、刑事も周囲を嗅ぎ回り始める中、何も知らず俊は、兵隊で固められた右代の根城に足を踏み入れようとしていた──。

十字架のろくにん 4巻

人は、殺してもいい? 「別マガ」沸騰の新星・中武士竜が描く、背徳の復讐サスペンス! 千光寺に続いて右代を血祭りにあげ、俊は、仇のうち二人を屠った。だがそれは、残る3人に「俊が復讐に動き出した」と告げるに等しかった。結果、一番ビビリの円比呂が反応し、虚勢を張って俊に「宣戦布告」する。折しも、小学校時代の同級生・白川要と文化祭の劇の主役に選ばれた俊は、稽古の期間、復讐を休むのだが……。文化祭当日、妨害工作に現れた円のどす黒い欲望が要に向かい――。

十字架のろくにん 5巻

人は、殺してもいい? 「別マガ」沸騰の新星・中武士竜が描く、背徳の復讐サスペンス! 次なる標的を久我大地に定めた俊。だが、自宅を放火される逆襲を受け、頼みの綱の祖父が重傷を負ってしまう。おまけに、刑事と同居することになるという逆境の中、柔道部の黒澤と接触した俊は、その幼なじみ・杉崎杏奈が、久我に狙われていることを知る。敵攻略の糸口に彼女の身辺を探り始める俊。すると、二人の意外な関係が見えてきて――。

十字架のろくにん 6巻

人は、殺してもいい? 「別マガ」沸騰の新星・中武士竜が描く、背徳の復讐サスペンス! 久我と杏奈の関係を知った俊は、彼女を使い久我をおびき寄せる。そして、久我の得意とする柔道で、完膚なきまでに叩きのめし、シャコを使った処刑法で仇を取る寸前まで至ったのだが…。思わぬ妨害で久我を逃し、さらなる犠牲者を生んでしまう…。自責の念に苛まれる俊。そんな彼の背後に、悪鬼の如き久我の影が迫り――。

十字架のろくにん 7巻

人は、殺してもいい? 「別マガ」沸騰の新星・中武士竜が描く、背徳の復讐サスペンス! 4人目の仇・久我との戦いは終わった。だが、その代償は大きすぎるものだった。一瞬の隙で無辜の血が流れ、さらには贖い得ない“罪”まで生まれてしまう。重すぎる十字架を背負った俊は、周囲との関係の清算を図り、最後にして最凶の敵・至極京の跡を追う。だが、当の京が、4年ぶりに意識を取り戻した弟・翔の病室に現れ、戦慄の対面を果たすのだった……。

十字架のろくにん 8巻

人は、殺してもいい? 「別マガ」沸騰の新星・中武士竜が描く、背徳の復讐サスペンス! 残された最後の敵・至極京。その組織「革命倶楽部」の魔手は俊を出し抜き、弟と祖父を次々と拉致した……。そして。忌まわしき母校に連れてこられた俊を待っていたのは、凄惨な“実験”の再開だった。それは人体を賭けたおぞましきデスゲーム。生贄とされる弟を救う手立てがない俊は焦燥に駆られるが、超人的意志で自力脱出を果たした祖父の登場で事態は一変する。いま軍の“最高傑作”と称された兵士の実力がベールを脱ぐ!

十字架のろくにん 9巻

人は、殺してもいい? 「別マガ」沸騰の新星・中武士竜が描く、背徳の復讐サスペンス! 漆間俊が全てを失って、5年の月日が流れた……。その間に東千鶴は大学生となり、全力で青春を謳歌していた。だがある日、バイト先の店長が女性を薬漬けにする卑劣漢と知る。被害に苦しむ友人を救いたい千鶴は都市伝説にすがり、謎のSNSアカウント「十字架さん」にアクセス。すると、殺しも請け負うという“ジュージカ”なる人々が現れ……。

十字架のろくにん 10巻

人は、殺してもいい? 「別マガ」沸騰の新星・中武士竜が描く、背徳の復讐サスペンス! 力無き人々に代わり、許しがたい悪を断罪する“ジュージカ”。記憶喪失となりながらその一員として活動していた漆間俊は、東千鶴との再会をきっかけに己の忌まわしい過去を取り戻した。再び復讐の炎に身を焦がす俊は、全ての元凶・至極京を討つことを改めて誓う。だが、至極とその配下たちは、迂闊には手を出せぬ邪悪でおぞましい帝国を築いていた……。

十字架のろくにん 11巻

人は、殺してもいい? 「別マガ」沸騰の新星・中武士竜が描く、背徳の復讐サスペンス! “ジュージカ”の二人・北見と川奈の支援を受けながら、俊は再び復讐に乗り出した。その第一の標的は、祖父と弟の仇・安堂。一縷の望みをかけて“革命倶楽部”のセミナーに参加し、「革命島」に渡った俊と川奈は、そこで安堂を目撃する。だが、敵に近付けぬ内に、この島の狂気が明らかに。脱走者が惨殺され、親しくなった鈴山麗央は姿を消し、そして、いま俊の下にも危機が……。

十字架のろくにん 12巻

人は、殺してもいい? 「別マガ」沸騰の新星・中武士竜が描く、背徳の復讐サスペンス! 「革命島」に潜入するも捕らえられた俊は、安堂の玩具として処刑される運命にあった。果てしない拷問の末、気を失うも、仲間たちの助けを得て、牢獄からの脱出を果たす。意識を取り戻した俊は、瀕死の我が身も顧みず、安堂への復讐を開始するのだった。祖父の形見のナイフ一つを携えて……。

十字架のろくにん 13巻

人は、殺してもいい? 「別マガ」沸騰の新星・中武士竜が描く、背徳の復讐サスペンス! ある日“ジュージカ”に届いたSOS。それは頻発する“家出少女誘拐事件”被害者の悲痛な叫びだった。眠らない街の“王”を気取り、のさばる鬼畜。その悪行を断ずるべく、俊たちは一計を案じる。そんな折、「革命島」で手に入れた安堂のスマホに着信が。その意外すぎる発信者とは果たして……!?

十字架のろくにん 14巻

人は、殺してもいい? 「別マガ」沸騰の新星・中武士竜が描く、背徳の復讐サスペンス! “ジュージカ”への依頼人として現れた松嶋佳奈目。その容貌は、かつて革命倶楽部に惨殺された 同級生・白川要に生き写しだった。時を同じくして姿を現した要の双子の兄・白川純は、俊を至極京への復讐計画に誘う。拭えぬ違和感。濃厚なワナの気配。それでも俊は敢えて火中に身を投じる――。

十字架のろくにん 15巻

人は、殺してもいい? 「別マガ」沸騰の新星・中武士竜が描く、背徳の復讐サスペンス! 「妹の仇討ちに協力してくれないか」半ば疑念を抱きつつも、白川純の誘いに乗った俊は見事に敵の手中に落ちた。そしてまた、革命倶楽部周辺を嗅ぎ回っていた二人の刑事、太田朝子と安西瑞紀も囚われの身に。拘束された3人の前で白川純が作・演出を手掛ける身の毛もよだつ残酷ショーの幕が上がる……!

十字架のろくにん 16巻

人は、殺してもいい? 「別マガ」沸騰の新星・中武士竜が描く、背徳の復讐サスペンス! 革命倶楽部の本部が母校にあると見破った漆間俊たちが同地に辿り着く頃、至極京は実験体Aの完成を認め、自身の計画を粛々と進めていた。京の合図のもと、ついにその邪悪な本性を露にする革命倶楽部。列島が騒然とする最中、俊たちはすぐに町が異常な静けさの内にある事に気づく……。俊と京、最後の決戦がはじまる。

十字架のろくにん 17巻

人は、殺してもいい? 「別マガ」沸騰の新星・中武士竜が描く、背徳の復讐サスペンス! 至極京の影を追い、帰ってきた故郷は“革命都市”と化していた。それは、すべての住人が「ジュージカさん」狩りに血道を上げるように洗脳された町。だが、京の狂気はその段階に止まらず、漆間俊に特殊な敵愾心を燃やす“復讐者”たちを投入するに至り……。手負いの北見を抱えながら逃走する俊たちの前に歴史の闇に暗躍したあの部隊の亡霊が現れる――。