大好きな母を麻雀のために苦しめた父。章一は麻雀を憎んでいたが、大学時代に友人に進められ、「やるからには絶対に負けない」という覚悟で始める。
危険はつきものだが、「刃物や権力に負けたら本音で麻雀を打てない」という執念を持つ章一。「銀座の夜の帝王」倉田との戦いで、後の引退試合の相手・南雲と出会う。
あらゆる所から様々な人間が集まる街・新宿。やがて気がつくとどこへ消えたかいなくなっている…。「サラリーマンプロ」や「ジュンちゃん」といった男たちも例外ではなかった。
なんの関係もない妻や息子をダシにされ「治外法権麻雀」を打たされることになった章一。だが、その対戦相手は、伝説のゴト師・鈴銀らであった。章一の闘争本能は燃え上がる!!
伝説のゴト師・鈴銀、女より柔らかい指を持つ西郷、昔の忍者を彷彿とさせる高倉。「治外法権麻雀」もついにクライマックスを迎える…!
自分の「師匠」といえる人間を求めていた章一は、雀聖・阿佐田哲也と出会い、急速に傾倒していく。「麻雀をプロのレベルで話せる人は阿佐田さんただ一人だった」章一は後に語った。
「師匠」を追い求める章一は、伝説の男・毛利と出会う。毛利との麻雀で圧勝した章一だが、直後に毛利の死を知らされる。「麻雀さえやらなければ…」章一は引退を決意した。
章一の中での「引退試合」は南雲三兄弟の末弟・成らとおこなわれた。まず「水面につけた顔」を上げたのは神山。そして阿部も顔を出したがっている…。
成という引退試合にふさわしい相手との戦い。予想通り章一と成の一騎打ちとなり、勝負は僅かの差で決まるが…。衝撃の最終巻!!