あらすじ好きな人に好きと言われる喜び。先生は私がいいと言ってくれた。…でも、それならどうして? どうして先生は、私に触れてくれないんだろう…。静の奥底に眠る怯えに直面した千絵。互いの傷と向かい合ったとき、ふたりは――。千絵と静、周りの人々と過去と現実。ひとつひとつが積み重なって未来に繋がってゆく… 切なくて暖かい大人の純愛ストーリー、完結。【第7話~第10話を収録】
一言で言うと胸がギュッとなる物語でした。 私が印象に残ったのは、千絵が榊先生にかけた、”過去に囚われてもいい。皆、過去を消さずに思い出しながら生きてるんだから”って言葉です。 色んなことを経験した人のとても重みのある言葉だと思って印象に残っています。 淡々と右葉曲折ありながらも進む大人の恋愛話に見えるけれど、深みのある言葉が今後もこの物語に味を出してくれるのではないかと思います。