あらすじ

市吾は千夜子に何かを言おうと連れ出し、川辺を散歩していた。だが、なかなか言い出せず沈黙だけがふたりの間を流れていく…。やがて雨が降ってきて、ガード下で雨宿りしているうち、市吾は孤児院にいた頃を思い浮かべ、「俺…雨音好きなんだ」と語り出す。
ショコラ(1)

刑務所から仮出所した小麦組構成員・加藤市吾。目指すは自分が命を預けた親分・松吉の下での、組再興だ。しかし約5年半ぶりに再会した松吉は、組長から店長へと姿を変え、なんとケーキを作っていた!なんで~?

ショコラ(2)

買い出しに出たまま2週間行方不明だった、超方向オンチの阿門が帰ってきた。見た目は恐いが、中身は子供のままの阿門は、摩耶にそっくりの千夜子を見て、摩耶が戻ってきたと思い込む。一方、千夜子から「学校やめたから」と聞かされた松吉は、蓬学園高校の理事長を訪ねた。退学の理由は学費の滞納。120万円というその額を聞いて、金策の当てのない松吉は悩む。

ショコラ(3)

学園祭の劇の主役を奪われた事で、千夜子をライバル視するルリ子が、クラスメイトたちを前に「辰巳さんの彼氏って、そのスジでは高名なおヤクザですって?」と口にした。品格と清廉を重んじる蓬学園にふさわしくないと言うのだが、クラスのみんなは逆に興味を持ち、みんなでケーキ店「摩耶」へ押しかける。

ショコラ(4)

千夜子の通う蓬学園の文化祭。クラスで劇をやることになり、千夜子は主役に抜擢された。けれども市吾に対する自分の気持ちがよくわからない千夜子は、劇の練習に今一つ身が入らない。だが、小豆と話をするうちに、自分は市吾が好きなんだということに、ようやくハッキリと気がついた。そして文化祭当日。最初は見に行く気などなかった市吾だが、行ってやるかとなんとなく気持ちが動きかける。だがその矢先、突然電話のベルが鳴った。それは稲虫会の刺客からのもので、あろうことか奈々を誘拐したという。

ショコラ(5)

学園祭の劇で主役を演じている真っ最中、千夜子の靴のヒールが折れてしまう!舞台につっぷした千夜子は、ある胸騒ぎを覚える。そしてちょうどその頃、ビルの屋上で死闘を繰り広げている市吾の身には…。

ショコラ(6)

千夜子がよく通うケーキショップが、何者かに襲われた。その犯人は、なんと店の息子・達人の幼なじみ、梨子のグループ!梨子は、彼氏の達人が千夜子を好きなそぶりを見せていたため、焼きモチを妬いていたのだ。一方そのころ、達人は家を出ていった父を思い出していた…。

ショコラ(7)

市吾は千夜子に何かを言おうと連れ出し、川辺を散歩していた。だが、なかなか言い出せず沈黙だけがふたりの間を流れていく…。やがて雨が降ってきて、ガード下で雨宿りしているうち、市吾は孤児院にいた頃を思い浮かべ、「俺…雨音好きなんだ」と語り出す。