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昭和27年、土木建設会社を営む梅川組二代目・梅川源二郎は「男と生まれたからには、都を造らなあかん。男と生まれたもののそれが宿命や…」が口ぐせの夢多き男だった。そんな源二郎の長男・一期（いちご）は生後間もなく急性肺炎になり、片肺を取るという大手術をすることになるのだが…!?
小学４年生になった一期は、旅芸人の父親を持ち、顔に大きな傷がある文也と友だちになる。「傷」という共通事項を持つ一期と文也は、「親友の誓い」を交わし親密な関係になる。そして、２人は美里という女の子と知り合いになるが…!?
一期は梅川組で働いている木村五郎という青年と仲良くなり、話をするようになった。このころ、一期は自分が文也を傷つけるといういやな夢に毎夜うなされていた。そして、文也から芝居の出演に誘われた一期は…!?
殺人の容疑で一期の周辺を探っていた刑事が、一期と一緒にヒッチハイク旅行をしていた五郎の前に現れた。一期が殺人者だと気がついてしまった五郎は、自分が小指を失った理由を一期に話す。そして、平野連合若頭・岩井からあることを頼まれた一期は…!?
家を出て美里とアパートで暮らすことにした一期は、アルバイト先のお好み焼き屋で久保という男と出会う。久保とともに、一期を侮辱した高校の先生を呼び出した一期は、ホテルで先生を殺してしまう。そして、久保は村田を刃物でメッタ刺しにして…!?
部屋で３人組に襲われた一期は、３人を殺害し、高松のアパートで美里と暮らし始める。そして、地元の銀河社の親分に人殺しを頼まれ、無人島に向かう。そして、時は流れ昭和56年。一期は弟・利行の結婚披露宴に現れる。
一期の父親が、一期を日本から遠く離すことができないかと岩井組に相談にやってきた。岩井は西日本最大の海王組４代目のタマを取り、いっきに岩井組の名を売るつもりだと一期に持ちかける。そして、岩井と一期は神戸に乗り込むが…!?
美里と香港にやってきた一期は、岩井の古い友人である半（ハン）の経営する床屋に身を隠すことになった。そして、一期を追って香港にやってきた刑事の川田は、半を買収して一期を呼び出すことに成功するが、その現場に一期の弟・利行の友人である岡もいて…!?
記憶を取り戻した一期は、自分の記憶を確かめに半の床屋へ向かった。そして、川田がやってきたのはすべて岩井のせいだと知った一期は、妊娠している美里を残し、日本へ戻る。日本で岩井と再会した一期は、岩井を殺害してしまう。
久保とともに利行がつくったアメニシティを破壊しようとした一期だったが、利行に見つかり失敗におわる。そして、子供とともに一期に会いに日本へ戻ってきた美里は、利行とアメニシティに向かうが…!?一期は自分の都を造ることができるのか!?衝撃の完結巻!!
※ネタバレを含むクチコミです。