あらすじ青春時代にタイムスリップしたアラフォー社畜おじさん(体はピチピチの男子高校生)・曽根崎と中年紳士を愛してやまない枯専女子高生・よう。ふたりの距離が僅かに縮まったころ、未来の曽根崎をよく知る人物が現れる。その名も高遠。何やら彼には思惑があり、「お前にはどうしても変えたい過去」があると曽根崎に訴えかけるが……!?ノスタルジック・ラブストーリー完結巻。
タイムリープもので当人と仲の良いキャラや聡明なキャラが何かを察するっていう展開はよくあるけど、タイムリープした相手に対する違和感を察知した理由が"枯れ専だから"っていう、目の付け所がシャープすぎる作品。 40歳から17歳の頃にタイムリープしてきた"時かけおじさん"曽根崎君はとりあえずタイムリープがバレないように取り繕って高校生活を送ってるんだけど、要所要所に40歳サラリーマン感、おじさん感が滲み出てしまっていて、そしてそれをあんまり自覚してなかったりする。そしてそんな曽根崎君の様子が"枯れ専女子高生"日向さんの枯れセンサーに見事に引っかかっていく。 "枯れ専"という1つのフックだけでタイムリープという割と使い古された感のある設定がこれほどまでにエッジの効いたものに見えるのか、という新鮮な驚きがある作品。 1巻まで読了