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【君をこの手で咲かせたい――…】祖父母から受け継いだ古民家でひとり盆栽屋を営む薫は、常連であるご近所のお年寄りと縁側で茶飲み話に花を咲かせていた。 ある日、もう枯れてしまっている山茶花の盆栽を熱心に眺めている派手なスーツの男を見かける。そのホストのような男は何を買うでもなく、何度も枯れた山茶花を見に通ってきた。 しばらくして、最近みかけなくなったと噂していた矢先、今度は職人風の男が現れ「あの盆栽、咲かないんですか?」。 と声をかけてきてそのまま倒れてしまう。 介抱してやった彼、李一こそが、派手スーツその人だったのだ! それがきっかけで薫にやたらと懐いてくるようになった李一。 彼と過ごす時間が心地よいと感じ始めたころ、薫の心をよぎったのは「ある不安」だった…。人懐こい年下男子と訳アリ盆栽家のヒーリングラブ!