あらすじ父の仇タルグタイを倒し、草原を平定したテムジンはひと時の平和を甘受していた。しかし、時代が闘争を望むかのように、惹かれ合うかのように、もう一人の覇王源義経によって草原にも戦乱の波が押し寄せようとしていた…。『伝説』と『神話』が交差する血と幻想の歴史大河ロマン、ついに終幕!!
主人公は12世紀モンゴルのある部族の少年テムジン。彼が湖で「フェンリル」と名乗る美しい女性の姿をした"何か"と出会った所から物語は始まる。 世界史に明るい方なら"モンゴル"そして"テムジン"というキーワードである程度察するかもしれない(私は全くピンときてなかったけど(´・ω・`)) そんなテムジンが主人公の物語で、基本的には彼がその地を股に掛け躍動する大河ロマンなのだが、フェンリルの存在により、テムジンが当時ではあり得ないような知識を身につけていくことで徐々に史実から物語が分岐し始めてゆく。ファンタジーとフィクションに史実と現代の知識が折り重なり、先の読めない一大戦記へと物語が拡がっていく予感がある。 1巻まで読了