あらすじ
東欧の独裁者一族に生まれた金髪の青年・ユーリィは、民族浄化の危機に立たされる「ヌマーク人」の少年・リューと共に暮らしていた。ある日彼らは、独裁者である父の死により、血腥い権力闘争に巻き込まれる――。
東欧の独裁者一族に生まれた金髪の青年・ユーリィは、民族浄化の危機に立たされる「ヌマーク人」の少年・リューと共に暮らしていた。ある日彼らは、独裁者である父の死により、血腥い権力闘争に巻き込まれる――。
東欧の独裁者一族に生まれた金髪の青年・ユーリィは、民族浄化の危機に立たされる「ヌマーク人」の少年・リューと共に暮らしていた。ある日彼らは、独裁者である父の死により、血腥い権力闘争に巻き込まれる――。
独裁国家の後継者争いがテーマ。 おそらく『カラマーゾフの兄弟』を下敷きにしているんじゃないかな…と思うんですが、正直どう物語が転んでいくのか予想つかないです。 主人公である冷血非道の将校ユーリィはなぜか被迫害民族の孤児リューにだけ愛情を注いでいて、これがどこまでがポーズでどこまでが本心なのかわからないのが不気味。(それに「萌える」っていうひとは沢山居そう) 殺伐とした乾いた世界観が展開される中、無邪気なリューをめぐるパートはいいコントラストになっていてメリハリが付いてます。 1巻の時点ではユーリィとリューを結ぶ関係性も謎に包まれたままなので、読者としてははやくそこを見せてくれ!という気持ちになっちゃいますが、ユーリィの底知れなさで魅せていくタイプの作品だと思うのでなかなかうまく焦らされる。 本格的な政争が始まるのは次巻以降だと思いますが、クローズドな世界で繰り広げられる権力闘争が好きな人にはきっとハマるはずです!