あらすじ社内でスキャンダルをばらされ、退職に追い込まれた辻。退社の日、職場の新人・みっちゃんの元に浮世の旦那が現れて彼女に詰め寄る。それを止めに入った辻は、みっちゃんと旦那が一緒になって辻を追いつめようとしていた事実を知る。何もかも失った辻は、昼は街をさまよい、夜は酒におぼれ…。
主人公は同僚女性2人と関係を持っているがどちらのことも本気ではなかった。何に対してもドライな性格の主人公がある女との出会いによって人生を狂わされる…。 前半の目に光がない時のヒロイン浮世は次にどんなことを仕出かすのか予測不能でページをめくる手が止まらないくらい引き込まれました。ろくに化粧しなくても美人でスタイルが良くて雰囲気があるなんてそれだけでもう男の人は夢中になっちゃうだろうにあの言動ですからね。極め付けは「私みんなにいいって言われるんです」ってセリフかな。淡々とそんなこと言えちゃうところが怖かったです。 捨て身な浮世にどこまでも主人公が振り回され続けるので恐ろしい結末を迎えてしまうのではないかと心配しましたがそうはなりませんでした。ただあの終わり方も別にハッピーエンドじゃないような。何かきっかけがあれば壊れてしまうような幸せな気がしました。