あらすじ土田世紀、生誕50周年記念愛蔵版! 2012年4月に43歳の若さで生涯を閉じた土田世紀――。生誕50周年となる今年、長らく絶版となっていた、連載デビュー作であり「アフタヌーン・四季賞」受賞作『未成年』が愛蔵版で復活します。東北の田舎町で日々を刹那的に、しかし熱く生きる若者の心情を描いた本作は、作者の初期衝動が詰め込まれた傑作です。また、本作を愛する作家、上條淳士氏と松本大洋氏からの寄稿を収録いたします。最新のデジタル技術で鮮明に生まれ変わった『未成年』をお楽しみください。
連載当時土田世紀本人が未成年だったというからすごいよな〜。キャラの描き分けとかコマの割り方は若干読みにくさがあるけど、それを上回る魅力がある。単純に絵が上手いだけじゃなくて味があるというか、松本大洋の言い方を借りれば色気があるということだと思う。漫画のテクニック的なものの荒々しさと作中の登場人物達の未熟さはまさに未成年だけど、こんなん描ける高校生は他にいないよ。好きなシーンは「夢がないのね引野君」「夢ですか…昨日の…みそ汁といっしょに飲んじまった」のとこです。