あらすじ

予測と先見性に優れ、大胆な行動力と粘り強さで清水一家の指揮をとり、幕末・明治期にその名を馳せた“海道一の大親分”次郎長。本編は、仇討ち、決闘、縄張り争い……斬った張ったの渡世人生に明け暮れた壮年期を経て、明治維新を機にアウトローから一転、事業家として数々の事業を成し遂げた晩年までの、彼の生涯を追った作品である。森の石松の仇討ちに始まり、激化する黒駒方との抗争、高神山の決闘、大政奉還から明治維新に至るまで、壮絶かつ激動の時代を生きた次郎長と乾分(こぶん)たちの終焉を、鬼才・黒鉄ヒロシがシュールにコミカルに描く超大作! 昭和20年代、次郎長に少なからずの影響を受けて育った著者の心の中を旅し続けてきた次郎長像が、見事に生き、ここに鮮明によみがえった。最期まで“義理と人情”に命をかけた漢(おとこ)の生き様を見事に活写した、「黒鉄歴画」シリーズ第四弾の〈後編〉。
清水の次郎長(上)

旅行けば、駿河の道に茶の香り――。浪曲でもおなじみの清水の次郎長は、文政3年、駿河国は清水湊にて誕生。遊侠の世界へ身を投じ、喧嘩渡世で諸国を股にかけた“海道一の大親分”。生来の粘り強さと狂暴かつ大胆な気質に加え、状況判断と予測性の鋭さは群を抜き、大政、小政、森の石松ほか多くの乾分(こぶん)を従えて、その名を広く知らしめた「漢(おとこ)の中の漢」である。本編は、生誕から“次郎長親分”の誕生、久六仇討ち、森の石松斬殺事件までに至る、文政から幕末にかけての激動の若き時代を、鬼才・黒鉄ヒロシが緻密かつ大胆な構図で描いた作品である。「黒鉄歴画」ならではのブラックユーモアを随所に散りばめつつ、アウトローたちの“義理と人情”にあふれたさまざまな人間模様をときにシュールに、ときにコミカルに描く超大作! 次郎長率いる清水一家の並々ならぬ活力がよみがえる、「黒鉄歴画」シリーズ第四弾の〈前編〉。

清水の次郎長(下)

予測と先見性に優れ、大胆な行動力と粘り強さで清水一家の指揮をとり、幕末・明治期にその名を馳せた“海道一の大親分”次郎長。本編は、仇討ち、決闘、縄張り争い……斬った張ったの渡世人生に明け暮れた壮年期を経て、明治維新を機にアウトローから一転、事業家として数々の事業を成し遂げた晩年までの、彼の生涯を追った作品である。森の石松の仇討ちに始まり、激化する黒駒方との抗争、高神山の決闘、大政奉還から明治維新に至るまで、壮絶かつ激動の時代を生きた次郎長と乾分(こぶん)たちの終焉を、鬼才・黒鉄ヒロシがシュールにコミカルに描く超大作! 昭和20年代、次郎長に少なからずの影響を受けて育った著者の心の中を旅し続けてきた次郎長像が、見事に生き、ここに鮮明によみがえった。最期まで“義理と人情”に命をかけた漢(おとこ)の生き様を見事に活写した、「黒鉄歴画」シリーズ第四弾の〈後編〉。