あらすじ
本格弦楽ジュブナイル、演奏開始!! ジュニアコンクールでの優勝、10歳にしてヴァイオリニストとしてデビューと幼くして「天才」と称えられた久保提凛音(くぼてりお)。将来を約束されたかに思われた彼女の演奏家人生は、しかし中学一年生にして行き詰まってしまう。自分の“音”に迷いを抱え、ついにはステージ恐怖症となり都会の空気が合わない身体になってしまった凛音は、母親の故郷である田舎町に逃れることになる…… その地で彼女が出会った少年・朝倉てんは、特別な“耳”を持ち、亡くなった母親の“音”を探している少年だった。自分の音を見失ったヴァイオリニスト少女と、母親の音を探す楽器素人天然素材少年。2人が出会ったとき、田舎町の高き空にハーモニーが響き出す! ボーイミーツガール、弦楽青春ストーリーここに開幕!!
とても懐かしい感じがたまらない空気感の漫画でした! 舞台の田舎が、「夏休みにおじいちゃん家に来た」かのような景色が、私の心をくすぐってしまいます。笑 良い意味で、児童向けの漫画を読んでいるような感覚で、 でもものすごく感情と音が溢れている、表現力が素晴らしい作品でした! 全ての景色と言葉が、中学生の目線で語られていて、 それでもその素直な感情が、腐った大人になっちまった自分にもすごく響いてきます。笑 主人公の朝倉てん君が、すっごく初々しいくて可愛いんです!! 中学校一年生なのですが、ついこの間まで小学生だった年頃がそのまんまキャラクター性に表れていて可愛らしいんですが、 そこが今後、音楽を通じてどう成長していくのか楽しみです。 もう一人の主人公、都会から引っ越してきた表紙の女の子、りおちゃんも魅力的な人物です。 都会から田舎にやってきたちょっと強気な性格が、舞台の田舎とのギャップになっていて、そこがより作品の雰囲気を引き出しています。 「天才肌」なタイプのキャラクターではなく、年相応で素直な性格の2人に、目が離せないです。 続刊楽しみにしています!!