あらすじ大阪の中心街にほど近い屋敷に住む安村一家とその周辺がおりなす悲喜劇――という設定もほどほどに、やたら怪力の元北陸人や、口がヒシガタの兄やん、低気圧が来ると寝る女……などがこれでもかと繰り出すネイティブな大阪弁の乱舞!身も蓋もないエエカゲンさ満載の大阪人民俗学的読本、御覧あれ!
コッテコテの大阪人の生態を描いてるんだけど、登場人物に庶民がいないのが面白い。大阪の中心街からほど近い住宅街の数寄屋に暮らす姉弟達…バツイチで専業主婦の長女と建築会社で働く旦那さん、百貨店などのディスプレイの仕事をしている次女、レーシングチームのマネージャーをやってる三女、大学でバイオリンを勉強している末っ子長男、を中心とした個性的なキャラクターがたくさん登場します。セリフも手書きなのが最初は読みにくいな〜と思ってたけどそれも段々慣れてきますね。サライネス作品はどれも読んでいく程クセになります。あとキャラ同士を自然と恋愛に発展させるのが上手い!