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男の中の男を描くのに定評がある本宮ひろ志が満を持して贈る、江戸を舞台に熱い男が活躍する完全オリジナル時代劇コミック！昼まで寝ている風来坊であり、剣術道場主である「昼まで寝太郎」こと堂内新太郎（どうない・しんたろう）。彼は産婆の取り違えにより、棚倉五万石藩主の座を双子の弟・本多忠幸（ほんだ・ただゆき）へと譲るが、己の信念に従って自由奔放に生きていた。そんな寝太郎を慕う岡っ引き・角兵衛（かくべえ）から、川に上がった死体の検分を頼まれて……!?
道場破りの向井蔵之助（むかい・くらのすけ）と対峙した「昼まで寝太郎」こと堂内新太郎（どうない・しんたろう）。その実力は伯仲しており、両者は打ち込む間も持てずに立会いを終える。しかし剣のみを全てとして生きてきた蔵之助は、初めて出会った互角の相手である寝太郎に、真剣勝負での果たし合いを申し込む。互角の実力を持つふたりが真剣で戦うならば、どちらかが死ぬことは必至。寝太郎は死を覚悟して、その勝負を受けるのだが……!?
白戸安房守（しらとあわのかみ）の謀略により手を負傷した双子の弟・本多忠幸（ほんだ・ただゆき）に代わり御前試合に出ることになった「昼まで寝太郎」こと堂内新太郎（どうない・しんたろう）。安房守との最終試合を引き分けにして最良の結着をつけ、元の自由奔放な生活へ戻ろうとした寝太郎だったが、忠幸はもうしばらく「昼まで寝太郎」として暮らしたいと懇願する。そんなふたりの会話をお庭番・又七（またしち）が聞いており、忠幸と寝太郎が双子だと知られてしまうが……!?
川部又三郎（かわべ・またさぶろう）が頭を張り、大身直参の子弟で組織された金鍔組（きんつばぐみ）は、町人に対して悪虐非道の限りを尽くしていた。そんな金鍔組をつけていた岡っ引き・角兵衛（かくべえ）が殺され、「昼まで寝太郎」こと堂内新太郎（どうない・しんたろう）は激怒する。寝太郎の恋人・お京（おきょう）が女将をしているかわせみ屋でも、金鍔組が暴れ出し、啖呵を切ったお京は貞操の危機に！そこへ刀を持って現れた寝太郎と又三郎は睨みあい……!?
金鍔組との決闘に勝利した「昼まで寝太郎」こと堂内新太郎（どうない・しんたろう）だが、江戸の治安を乱した罪によって八丈島へ島流しにされる。上陸早々に寝太郎は、島を支配していた罪人・五右衛門（ごえもん）を成敗し、苦しめられていた島民の平和を取り戻す。しかし、死んだと思われた五右衛門は強靭な生命力で復活し、手下の罪人たちを集めて、役人の皆殺しを計画していた。その夜、五右衛門たちの急襲を受けた寝太郎たちは……!?八丈島の危機に寝太郎はどう立ち向かうのか!?
八丈島の平和を取り戻した「昼まで寝太郎」こと堂内新太郎（どうない・しんたろう）は、その活躍に免じて江戸に帰ることを許される。しかし江戸では寝太郎の恋人・お京（おきょう）が行方不明になっていた。どうやらお京は、かわせみ屋にお忍びで来た将軍・家斉（いえなり）の目にとまり、大奥へと連れて行かれてしまったらしい。それを知った寝太郎は、双子の弟・本多忠幸（ほんだ・ただゆき）になりすまして、江戸城へと潜入する！新太郎はお京を取り戻すことができるのか!?
ようやく将軍・家斉（いえなり）から、お京（おきょう）を取り戻した「昼まで寝太郎」こと堂内新太郎（どうない・しんたろう）。山奥の温泉宿で愛を確かめ合うふたりだったが、千波党（せんなみとう）の勘助（かんすけ）の親分に当たる黒雲の文左衛門（ぶんざえもん）の一味に襲われ、白川藩荷駄隊の襲撃計画に巻き込まれてしまい……!?一方、寝太郎の双子の弟である本多忠幸（ほんだ・ただゆき）は、幕府の改革において重大な決意をしようとしていた……。「昼まで寝太郎」、感動のクライマックスを迎える完結巻！
