あらすじ五月。一度は質に入れた刀の國房を、再び請けるべく刀剣屋に出向いた宗一郎。だが、剣に取り憑いた女の亡霊が再び現れたのを見て、結局は「今しばらく考えたい」と言って店を出る。一方そのころ、岡っぴきの恒吾郎と定吉は、人殺しの疑いのある「山のような大男」を追っていたのだが…。
竹光侍こと瀬能宗一郎はものすごい剣の腕の持ち主ですが、死んだ母親の言いつけを守って偽物の刀を鞘に収めています。長屋の住人達にも慕われる穏やかな人柄なのに何者かに命を狙われているのは、瀬能本にも知らない過去の秘密があったからなのです…。 やっぱり絵がすごいですね。墨で描かれた勢いのあるタッチもそうなんですが、江戸時代のお話にキュビズムを取り入れるセンスがすごいなと思いました。ゲルニカをオマージュしている場面もありましたが、「SAMURAI×ART」な感じではなく「和×西洋美術」になっていたのがカッコよかった〜。漫画って自由ですね。こんなの松本大洋じゃないと出来ないけどさ!!