あらすじ鉄道大好きなライター・横見氏が、鉄道に興味を持たない美人漫画家・菊池直恵氏を連れ回す過酷な鉄道旅ルポ漫画。来年廃止される、韓国の有名なスイッチバック駅を取材しようという編集長の提案で、韓国へとやって来た「鉄子」一行。スイッチバックマニアの編集長はもちろん、初海外の横見、韓国料理目当てのキクチ…それぞれに鼻息を荒げつつ、今回は予習バッチリのカミムラの案内で、まずは地下鉄に乗り込むが…。
人を外見で判断しないほうがいいとはよく言われますが、漫画もまた同じ。この作品はおそらく表紙で相当損をしているのではないかと思われます。オタク風の人物がはしゃいでいる絵に、いまいち内容が想像できないタイトル、と書店では手に取りにくい印象。でも読んでビックリ、中身は冒険心をくすぐってくれる、テンポの良い鉄道紀行漫画なのです。旅をするのは女性漫画家・キクチと編集者、そして表紙で幅を利かせているトラベルライターの横見氏。この横見氏の立案する日本全国鉄道の旅に、2人が連れ回される、というコンセプトになっています。路線全駅制覇や初乗り運賃大回りは序の口、秘境駅巡りや、25時間大回り、トンネル駅に廃線跡に…と、観光やグルメなしでここまでできるかとあきれるほど。まあこれは横見氏のキャラがそのまま漫画にでているんですね。だからこその、この表紙。読めば納得すると思いますよ。