あらすじ

強大な爆弾により、地球の北半球を冷却・極地化に成功したかに思えたが、移住可能な南半球にも多大な影響が出始めており、和平会議中のエポックとマザー・アースの幹部たちは調査を開始する。一方、巡り逢えた長男のハラトと共にいるサーラたちの目の前に、軍隊化したマザー・アースではなく、本来の目的をもつマザー・アースが…!?
沙流羅 The Legend of Mother Sarah(1)

核戦争で汚染された地球を逃れて生き残った人類は、地球を望む衛星軌道上に住居をかまえた。――7年後、巨大な爆弾を使用して汚染された地球の北半球を冷却し、南半球を居住可能な状態にすることを推進するエポックと、これ以上、地球を傷つけることに反対する、マザー・アースの両派に分かれ対立した。だが、推進強行派により巨大爆弾が使用されると、爆弾の影響が引くのを待たず、地球へ脱走する者が後を絶たなかった。そして、サーラと呼ばれる女性も子供たちを連れ、地球へ向かおうとしていたが…。

沙流羅 The Legend of Mother Sarah(2)

還って来た地球で生き別れになってしまった3人の子供たちを探す母親・サーラ。密売人のツェツェと共にやって来たのは極寒の街。北半球を冷却・極地化すべく使用した超兵器は、南半球にも多大な被害をもたらしてしまった。若者たちが支配する極寒の地で、ツェツェと一緒に監禁されたサーラは、地下で肉体労働を強いられる。

沙流羅 The Legend of Mother Sarah(3)

生き別れて5年以上が経ち、現在は18歳になる長男ハラト、14歳の次男ツムリ、そして15歳になる長女サトコを、荒れ果てた地球の南半球で探す母親のサーラ。避難民であふれかえる街で見たのは、待外れの教会で傷ついた兵士たちの看護の手助けをする少女たちだった。そして戦争に反対する少女たちの中にサトコという名の少女が…!?

沙流羅 The Legend of Mother Sarah(4)

やっと出逢えた娘のサトコと別れ、密売人のツェツェと共に、二人の息子、ハラトとツムリを探す旅に出たサーラ。エポックとマザー・アースの戦いが続く中、軍隊の燃料タンクを狙う若者グループが。その野盗の名は破羅徒。リーダー格の男の名をとって付けられた名だという。それを聞いたサーラは、生き別れた長男ハラトだと確信するが…。

沙流羅 The Legend of Mother Sarah(5)

野盗集団のリーダー格、ハラトを捕獲するため、エポックとマザー・アースの幹部たちは、ハラトの母親であるサーラを監禁し、拷問する。そんな時、ハラトの弟分の少年が軍の幹部たちの前に現れ、ハラトたちが立てこもる砦への攻撃を手助けすると言い出す。裏切り者の少年の案内で、エポックとマザー・アースの軍隊は攻撃を開始する。

沙流羅 The Legend of Mother Sarah(6)

強大な爆弾により、地球の北半球を冷却・極地化に成功したかに思えたが、移住可能な南半球にも多大な影響が出始めており、和平会議中のエポックとマザー・アースの幹部たちは調査を開始する。一方、巡り逢えた長男のハラトと共にいるサーラたちの目の前に、軍隊化したマザー・アースではなく、本来の目的をもつマザー・アースが…!?

沙流羅 The Legend of Mother Sarah(7)

本来のマザー・アースたちが住むコロニーに侵入した、軍隊化したエポックとマザー・アースの兵士たちが見たものは、冷凍化された死体の数々。彼らの死因は伝染病なのか?一方、記憶を取り戻したサーラは、コロニーの中でガラスケースに入った謎の物体を見て驚き…。また、外では本来のマザー・アースと、軍隊化したマザー・アースたちの交渉が始まっていた。果たして、彼らの間に和平は成立するのか?そして、バードの願いは果たされるのか?様々な思惑が交錯する最終巻!!