あらすじ「夢も希望もない。家族もピカドンでやられちまった。仕事もない。帰る家もない。なんにもなしだ」1967年、従来のロータリーエンジンとはまったく違う構造を持つロータリーエンジンを搭載した車が開発された。原爆で家族を失った男たちが故郷・広島の復興と自らのプライドをかけ挑んだ夢のロータリーエンジン。絶望の廃墟の中から生まれた“世界初”。それは技術者たちの不屈の魂の産物だった。「みんな、信じているのか?もう一度、広島が蘇ると……」