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「試験車両はさらに加速を続けた。9時46分…速度計は世界最高記録の時速256キロを指し示した」戦後日本の復活の象徴となった夢の超特急「新幹線」。開発に挑んだのは、第二次大戦で心に深い傷を負った旧日本軍の研究者たちだった。零戦、銀河、そして人間爆弾桜花……。研究者たちの慟哭は、やがて「平和技術」への執念となった。新幹線に、“第二の人生”を、そして“戦後”をかけた男たちの物語。「夢が、叶いました……」

「試合は終わった。112対０。歴史的な大敗だった」かつて京都一荒廃した学校と恐れられていた「伏見工業」。生きる目標をなくした不良少年たちの巣窟であったラグビー部が、熱血教師との出会いにより全国制覇を成し遂げるまでの熱く激しい日々。今も教育界に語り継がれる“泣き虫先生”と“落ちこぼれ軍団”が起こした奇跡。「どうや、百点も差つけられて悔しいやろ…。おまえら、悔しかったらこのオレを……」

世界で、年間消費量82億食にまで成長した日本初の新食品・カップ麺。その第一号となる「日清カップヌードル」の開発に挑んだアイデア社長と若者たちの妥協なき挑戦の記録。今までにないものをつくる、世界に通用するものをつくる……麺、容器、生産ライン、営業、すべてがゼロからの出発だった。「どうせやるなら、銀座のど真ん中だ！三越だ、三越前でやろう！」

「夢も希望もない。家族もピカドンでやられちまった。仕事もない。帰る家もない。なんにもなしだ」1967年、従来のロータリーエンジンとはまったく違う構造を持つロータリーエンジンを搭載した車が開発された。原爆で家族を失った男たちが故郷･広島の復興と自らのプライドをかけ挑んだ夢のロータリーエンジン。絶望の廃墟の中から生まれた“世界初”。それは技術者たちの不屈の魂の産物だった。「みんな、信じているのか？もう一度、広島が蘇ると……」

「私たちに国産機を、作らせてください！」日本の翼を取り戻せ！戦後GHQの統制により不可能といわれた国産旅客機開発。5人のサムライと言われた世界最高の航空技術者５人と若手設計者たちは、大空への復活をかけ、失敗の許されないプロジェクトに挑んだ。最後にして最大の難関を迎えた時、サムライは言った。「非常識？結構じゃないか、俺たちは前例のないことをやろうとしているんだ」

猛火への突入の瞬間、援護注水の飛沫の中に妻と娘の顔が浮かんだ…。守るべき命があり、助けるべき命がある。救え！限りなく尊い命を!!1982年2月8日未明、東京赤坂で起きたホテル・ニュージャパン火災。火はまたたく間に九階と十階飲み込み、100人を超す人々が逃げ遅れた。史上最悪のホテル火災に挑んだ、東京消防庁第11特別救助隊の決死の救出劇。

「真心を届けたい!!」戦後最大の物流革命「宅急便」。業界では非常識とされていた、個人向け物流に挑んだ「クロネコヤマト」。たったひとつの荷物の依頼にも、涙を流し、腰が折れるほど頭を下げ続けた。全国各地で宅急便に青春を賭けた若きセールスドライバーたちの挑戦物語。“常識をぶち破れ、どんな荷物も翌日配達だ!!”