あらすじかつて暮流助(くれ・りゅうすけ)の師である和木(わき)に、弟子入りを断られたことを根に持つ荒井留造(あらい・とめぞう)。賭け料理で渡り歩き、板ごろしの異名を持つほどに腕を上げた荒井が、暮に料理勝負を挑む。酷暑のなかで真剣勝負をする荒井と暮、見事な懐石膳を造り上げたふたりの勝敗を分けたのは、意外なものだった……。