あらすじ

美人で語学堪能な新入社員・久美子は、ある代議士の一連の発言は女性差別で「ラストニュース」で取り上げるべきだと主張するが、日野からは「ボツ」の声。その理由がわからない久美子に、吉岡は自分の取材8ミリを見せ、発言の裏にある代議士の真の姿を告げる。
ラストニュース 1巻

憧れのCBSに入社した吉岡の配属先は、その日最後のニュース番組で、夜11時59分から始まる放送時間わずか11分間の「ラストニュース」。ある日、プロデューサーの日野が放送の題材として選んだのは、代議士の2億円賄賂事件潔白の新証拠写真だった…。

ラストニュース 2巻

日野は居酒屋で偶然、大学時代の学生運動仲間の梶木に出会う。後日、梶木からプロ野球界に深く浸透する大がかりな野球賭博の話を聞いた日野は、番組でその話題を取り上げる。それをきっかけに、「セネタース」の五味投手がやり玉にあがり、五味は永久追放されることになる…。

ラストニュース(3)

ドライブ中、偶然に2人乗りオートバイの事故に出会った「ラストニュース」メインキャスターのエリ。彼女は生き残った少年の、死んだ少年が運転していたという言葉に疑問を抱く。生き残った少年が運転していたという確信を得たエリは、死んだ少年の両親に番組の中で語ってもらうことにする。

ラストニュース(4)

余命のないことを悟った日野の父・吾郎は、息子に東条英機の処刑日にまつわる謎を解明して欲しいと頼む。日野は当時の日米の関係者たちを追跡調査し、その結果を1時間に延長した「ラストニュース」で放送。その1週間後に吾郎は息を引き取る…。

ラストニュース(5)

日野は東都テレビの株売買にまつわる裏取り引きをすべて放送しようとするが、吉野局長から「クビになるぞ」との横やりが入って中断。だが、サラリーマンであるまえにジャーナリストとして真実の追求を考える日野は、社長に直訴。ついに放送を実現させる。

ラストニュース(6)

伝説的な日本一の相場師・寝屋川源三が青年時代に画家志望だったのでは、との疑問をもったエリは、その真相を探ろうと源三と会見。そこで、青年時代の境遇と夢を聞かされ、感動を覚えるが、当時の仲間であった画壇の巨匠に話を聞くと、そこには悲しい事実が…。

ラストニュース(7)

若手代議士・水原が、「ラストニュース」で離党宣言した。次の日も、その次の日も彼は「ラストニュース」で新たな爆弾発言を行なう。新聞記事にできるギリギリの時間帯に放送される「ラストニュース」を使って、自分の思惑通りにマスコミを操作しようとの意図からだったが…。

ラストニュース(8)

美人で語学堪能な新入社員・久美子は、ある代議士の一連の発言は女性差別で「ラストニュース」で取り上げるべきだと主張するが、日野からは「ボツ」の声。その理由がわからない久美子に、吉岡は自分の取材8ミリを見せ、発言の裏にある代議士の真の姿を告げる。

ラストニュース(9)

某大手銀行が暴力団への不正融資を行なったときのトンネル会社「銀六産業」を実名で報道した後、当の「銀六産業」からクレームの電話が入った。事情説明と確認を兼ねて銀六産業を訪ねた吉岡は、背中に入れ墨の入った男の待つ特別応接室に通される。

ラストニュース(10)

「ラストニュース」に、ついに打ち切りの時がきた。番組存続を画策する日野だったが、切れ者常務・関谷は日野に「ニュース専門局を作って独立しろ」とアドバイスする。どうすれば「ニュース専門局」が可能なのか、日野は試行錯誤を重ねていくが…。