あらすじ

準決勝のマリー・アントワネット戦に備え、飛鳥山とスパーリングをすることになったラン。リングを提供してくれた、なにわ女子プロレスのジムには、同じく二回戦で曹鈴音と戦うめぐみの姿もあった。親友であるランの動きから、毛家居合拳対策を盗もうとする複雑な心境の彼女が見守る中、男vs女の真剣勝負が幕を開ける。
格闘美神 武龍 1巻

毛蘭(マオ・ラン)は、とんぼり高校に通うカワイイ女子高生。だけど、祖父の毛混(マオ・フン)ともども中国拳法・毛家居合拳の使い手なのだ。女子格闘界の頂点めざして美少女・ランが大奮闘!!一人の女子高生が、ヤンキー3人にナンパされていた。彼女は、いくら断ってもしつこくつきまとう男たちを路地裏へ誘う。そして拳法で3人を秒殺してしまった。それを偶然見かけたスポーツ新聞の記者・鏑木は、彼女のことを調べ始める。飲み屋に寄った鏑木は、そこでマオ先生と呼ばれる老人と知り合った。大学の空手部員3人に襲撃されたマオは、さっき見た女子高生と同じ型で男たちを撃破。その後、酔いつぶれたマオを家まで送った鏑木は、なんとそこで例の女の子と再会して…!?

格闘美神 武龍 2巻

ランのために用意されたコスチュームは、もともと先輩レスラーの下田が「ピンクタイガー」として着るはずのものだった。それを奪われたことに腹を立てた下田はランを呼び出し、リング上で対決する。だが実力は圧倒的にランの方が上。ランが本気を出したら下田は大ケガをしてしまう。人気レスラーの下田がリタイヤしたら、ナニワ女子プロレスの興行は成り立たない。そこでめぐみは二人を止めようとするが…。

格闘美神 武龍 3巻

プライムマット女子トーナメント・1回戦で、中国の少林拳全国大会の優勝者でプライムマットに所属するチャン・ツィ・リーと対戦することになっためぐみ。だがこの試合は、初めからめぐみの負けが決まっていた。リーが勝つことと引き換えに、ツァオ・チュンヤンがナニワ女子プロレスのマットに上がるという契約が交わされていたのだ。人気者のチュンヤンが興行に参加すれば客は入り、経営の厳しいナニワ女子プロレスとしては旨味があるからである。だが納得のいかないランは鏑木に、なんとか真剣勝負に持っていけるような記事を書いてほしいと依頼。それに応えて鏑木は1面に「めぐみが負けたら女子プロレスは終わり」という記事を載せる。

格闘美神 武龍 4巻

小結・飛鳥山との修行で、相手を甘く見て手を抜いたランは、フンに激しく叱咤される。心から反省し謝罪するランに、飛鳥山は相撲と格闘への熱い気持ちを語り始める。その想いに触発されたランは、再度、飛鳥山との手合わせを願いでる。

格闘美神 武龍 5巻

ランがプライムマットの2回戦で披露した、気を使用する必殺技・発勁(はっけい)を潰すべく、ダッヘンが裏気功師を手配した。リンシェンは父の策謀を阻止するためにフンの旧友でもある凄腕気功師の元を訪れ、事情を説明し助力を求める。しかしそこにも、ダッヘンの息のかかった裏気功師たちが集団で襲いかかってきて…。

格闘美神 武龍(6)

プライムマットAリーグ決勝戦、ランとめぐみの戦いは続く。しかし、ランの必殺技・発勁(はっけい)を封じるため、ダッヘンは裏気功師たちに気を張り巡らさせ、力を出せないランは苦境に陥っていく。ダッヘンの策謀を阻止しようとする大場とリンシェンだが…。

格闘美神 武龍(7)

プライムマット決勝戦を意図的に延期させた姉・春楊に、怒りを爆発させた鈴音。曹家の道場へ抗議に行くが、そこで姉が謎の男から毛家居合拳を伝授される姿を目撃してしまう。打倒・ランの秘密兵器を知ったがゆえに、春楊に拘束されてしまった鈴音。それを知ったランは曹家に乗り込み、ひしめく道場生をなぎ倒しつつ春楊の元へと向かうが…。

格闘美神 武龍(8)

時間無制限、レフェリーなしという完全デスマッチ形式で始まったプライムマット決勝戦。だが、開始2時間が経過してもランとチュンヤンは向き合ったまま微動だにせず、観客からはブーイングの嵐が巻き起こる。席を立つ人も出始める中、2人に熱い視線を送っていためぐみは、ランに起こったある異変を察知して…。

格闘美神 武龍(9)

ある日、ランの前にオヤジ狩りをしている謎の女子高生軍団が現れた。ランを見かけた彼女たちは問答無用で襲いかかるが、所詮は素人レベルのためあっさりと返り討ちに。するとリーダー格のナツキは一転して土下座し、「うちらと一緒にゴミ掃除してください」と懇願されて…。

格闘美神 武龍(10)

ボクサー崩れの卑劣漢・中西から強烈なパンチを喰らうも、すぐさま逆襲に転じる蘭。女子高生5人組の怨みが詰まった打撃をドンドン打ち込んでいくが、突然横から現れた中西の仲間に棒で殴られ、気を失ってしまう。それで片が付いたと思った中西は、蘭を手込めにしようとするが…。

格闘美神 武龍(11)

第2回プライムマットに向けて、ランは女子高生3人組、通称「おとめ組」が用意したフィギュアスケート選手・山田三津子とリンク上で勝負することになった。慣れない氷上で苦戦するランに対し、おとめ組に挑発されてムキになった山田のブレード攻撃が襲いかかる!!なんとかその攻撃を回避したランは、すぐさま反撃に転じるのだが…。

格闘美神 武龍(12)

第2回プライムマット女子トーナメントの開催日当日。今回、毛家居合拳を名乗るどころか、試合着の着用すら禁じられてしまったランは、慣れない新コスチュームに戸惑いぎみ。一方、その毛家居合拳から出場する鈴音は、プロデビュー戦にもかかわらず自信満々で出番を待っていた。だが、なぜか鈴音の対戦相手は“謎のX”と、その経歴一切が伏せられていて…。

格闘美神 武龍(13)

全ての攻撃を見切ってかわす、めぐみの妙技を見せられたタルワンチャイは、一撃も相手の攻撃を受けることなく戦意喪失。タオル投入により、めぐみの一回戦突破が決定した。続く第3試合は、ブラジリアン柔術vsルンピニー(タイ式ボクシング)の闘いとなるが、後者の選手はどう見ても巨体の男。女対男の試合は一瞬で決着がつき、ランが勝ち進んだ場合の二回戦の相手はこの男に…。

格闘美神 武龍(14)

準決勝のマリー・アントワネット戦に備え、飛鳥山とスパーリングをすることになったラン。リングを提供してくれた、なにわ女子プロレスのジムには、同じく二回戦で曹鈴音と戦うめぐみの姿もあった。親友であるランの動きから、毛家居合拳対策を盗もうとする複雑な心境の彼女が見守る中、男vs女の真剣勝負が幕を開ける。

格闘美神 武龍(15)

第2回女子プライムマット準決勝の前座として、総合デビュー戦を闘うことになった飛鳥山。相手は、かつて散々苦汁を飲まされた巨漢の元横綱・嵐乃海。毛家居合拳の構えをとった飛鳥山に会場が騒然となる中、彼はさらに極端な前傾姿勢をとって相手を威嚇する。それを見た嵐乃海は、強烈な蹴りを飛鳥山の顔面に放ってくるが…!?

格闘美神 武龍(16)

ランの決勝の相手を決める、女子プライムマット準決勝第2試合。鈴音は、めぐみの目を突くなど非情な闘いかたを見せた。毛混の常軌を逸した特訓によって、鈴音は喜怒哀楽、そして“恐れ”といった全ての感情を消し去られてしまったのだ…。

格闘美神 武龍(17)

プライムマット女子トーナメント決勝戦、ついにランと鈴音がリングに立った。リングの下では、ベッドに横たわったままのめぐみが「殺してでも勝て」とランを叱咤し、会場もまた異常な盛り上がりをみせる。だが、ランはゴング直後、自らタオルを投げ試合放棄を宣言してしまい…!?

格闘美神 武龍(18)

女子プライムマット決勝戦。感情を殺して挑みかかる鈴音の反則攻撃によって倒れたラン。鈴音に言い寄る大場たちをよそに平然と立ち上がったランだったが、その眼つきは尋常のものではなかった。そして心が“無”となったランもまた、躊躇なく反則技を使い始める。もはやリングとは名ばかりの地獄と化した、ランvs鈴音の闘い。毛混の思惑通りに事が進もうとする中、ふたりを止めようと曹春楊が現れて…!?毛家居合拳をめぐる骨肉の争いに幕が下りる、衝撃の完結巻!!

格闘美神 武龍 0 外伝「ランランラン」

ランは大阪のとんぼり高校に通う高校生。かわいい見かけとは裏腹に、拳法の達人だ。そのためランは担任の青田先生から、空手部の部員になってほしいと頼まれる。ランの同級生・政夫が立ち上げた空手部は、現在まだ彼一人。野球部の監督である青田は、政夫の熱心さに負けて空手部の顧問も引き受けたものの、空手のことは全然わからない。そこでランに入部してもらい、政夫の指導を頼もうとしたのだが、ランは気が乗らない。ある日の帰り、ランはガラの悪い男2人にナンパされる。断ってもしつこく迫ってくる2人を、ランは拳法で倒した。それを見ていた政夫は、ランに弟子入りを願い出る。