ある日、姉のミノリが成人式で着る晴れ着が届いているのを見た妹のマコトは、姉に黙って勝手に着てしまう。これを知ったミノリは怒りマコトとケンカになる。その姉妹ケンカを止めようとする母親から「マコトの時もこれを着せるんだから」という言葉を聞いたマコトは、何ともやるせない気持ちでいっぱいになる。というのも、今回の成人式の晴れ着だけでなく、七五三のときも、小学校の卒業式のドレスもミノリのおさがりだったからだ。そればかりかミノリには似合ってもマコトには似合わないものばかりだったのだ。そんなある日、マコトは偶然会ったミノリの恋人、北沢から「ミノリからの借りっぱなしの本があるから、ウチに寄ってかないか」と言われる。北沢の家に行ったマコトは、突然北沢に抱きついてしまう……。