あらすじ

1週間の密着取材から、ケネスの大統領への情熱を知った鷹志は、その情熱のルーツを探ろうとベトナム戦争からケネスを知るアーサーにインタビューを試みる。ケネスとアーサーが初めて出会ったのはサイゴン陥落の3年前だった…。
イーグル 1巻

新聞記者・城鷹志は、故郷・沖縄の病院にいた。たったひとりの肉親である母親の富子が、事故で死んだという知らせを受けたからだ。鷹志は父親を知らない。ヴェトナム戦争のとき、アメリカ海兵隊員として沖縄に駐留していたというだけで、名前はおろか顔さえも知らない。天涯孤独の身となってしまった鷹志は、突然ワシントン総支局への転勤を命じられる…。初の日系アメリカ大統領候補を密着取材するべくアメリカに渡った鷹志がそこで見たものとは!?大統領選の内幕を描く本格ヒューマン・ドラマ!!

イーグル 2巻

1週間の密着取材から、ケネスの大統領への情熱を知った鷹志は、その情熱のルーツを探ろうとベトナム戦争からケネスを知るアーサーにインタビューを試みる。ケネスとアーサーが初めて出会ったのはサイゴン陥落の3年前だった…。

イーグル 3巻

ケネスに同行して1ヶ月経った。鷹志はアーサーやケネスの義理の兄・チャールズから聞かされていた理想に燃えていた大学・ベトナム時代のケネスと、勝利のためなら手段を選ばぬ冷徹な現在のケネスにギャップを感じていた。

イーグル(4)

ニューヨーク市長・ブラックバーンに支援を求めたケネス。しかし、ブラックバーンは高笑いして、10数年前の行政訴訟の話をはじめた。それは、ケネスがニューヨーク市に対して起こしたもので…。

イーグル(5)

ヤマオカは大統領予備選挙立候補者によるテレビ討論会で、現副大統領であり、現在最も支持を集めているノアに発言の矛盾を指摘され窮地に陥る。ノア側は、ヤマオカが言い訳すれば更に追い撃ちをかける質問まで用意していて…。

イーグル(6)

南部諸州同日選挙(スーパーチューズデイ)の前日、ヤマオカの選挙対策本部長・アーサーは3日前から南部財界の大物・テイラーとの面会を求めてロビーに詰めていた。だが、テイラーはアーサーに会おうとはせず…。

イーグル(7)

マリアの記者会見会場にやって来た鷹司。ヤマオカの養女・レイチェルが、その実の娘だというパトリシアの発言が真実かどうかをレイチェル本人に確かめようとする。だが、当然マリアとふたりっきりで話をすることなどできなくて…。

イーグル(8)

現大統領・ビルの妻であるエラリーを、副大統領候補に指名することを内諾したヤマオカ。しかし、彼らこそ打ち砕くべきものの象徴だったはずだった。敵とはいえ同じ志を感じていたヤマオカに失望したノアは彼を責める。

イーグル(9)

日系人として初めてアメリカ大統領候補となったヤマオカは、ヴェトナム戦争を「歴史的蛮行」と言い切り、「在外米軍基地の完全撤退」「自国防衛以外の戦争放棄」「国連軍の増強」を提案する。だが、この発言は軍関係者の猛反発を招き…。

イーグル(10)

「一般的」なアメリカ国民の心の奥底に潜む人種差別感情。その芽を摘むために、ヤマオカは有色人種排斥運動を煽り立てるという危険な賭けに出た。だが、ジョージア州での演説中、凶弾が放たれた!ヤマオカの命運は…。

イーグル(11)

選挙戦最後のテレビ討論で、共和党候補・グラントを一蹴したヤマオカ。一方、鷹志は母・富子の死の真相に迫りつつあった!謎を追う鷹志に不気味な影が忍び寄る…。