あらすじ

ニューヨークの店の舞台は、どこもブロードウェイに続いている。麻理絵や美月は着実に世界を目指す歌手として階段を一歩ずつ登っている。一人取り残された感のあやは、不満を青鹿にぶつけてしまう。だが、ダイアナに自分の心と向き合えと言われたあやは、その不思議な声を100パーセント解放することに。あや、麻理絵、美月の明日は…?
星恋華(1)

数多くのアイドル歌手を新人の頃から育ててきた敏腕マネージャーの青鹿奎子は、大手事務所から弱小事務所・あおいプロに移り、次のアイドルを探すことに苦心していた。その青鹿が偶然助けた少女・槇村あやは異様に通る美声の持ち主で、彼女を思わず芸能界へと誘ってしまう。そして、あやを自分のアシスタントとして雇った青鹿は、人を惹きつけ、吹雪みどりの気持ちを引き立てたあやの才能に確信を持ち始め…!?

星恋華(2)

クラシック指揮者・生方とシャンソン歌手、マリエール・シフォンの一人娘、麻理絵は人気も実力もナンバー1のアイドル歌手。彼女は平凡なあやに対し、異様なライバル心を燃やす。一方、あやが歌を口ずさむと犬や猫、鳥やネズミたちが集まってくる。不思議なほど通る美声と輝く瞳の持ち主、15歳の少女・あやの出世の秘密とは!?

星恋華(3)

演歌歌手の吹雪みどりがレコード大賞に輝き、青鹿の苦労は報われる。彼女の次の目標は、あやを歌手デビューさせることなのだが、自分が歌うと他人に迷惑をかけ、誰かを不幸にしてしまうと、あやは頑なに拒む。そして、あやの本名が“魔鬼村妖”であることが明らかになり、九州の山の中で生まれ、代々巫女の家系であったあやの出世の秘密を探るため、青鹿は九州へと向かうが…。

星恋華(4)

特殊な声の持ち主、あやのルーツは九州の山奥にあり、その能力は女子にのみ現れ、巫女として一生村から出ることはない…。あやの父親は一族の人間ではなく、声の呪縛からあやを解き放つことができる唯一の人。だが、その父は亡くなっており、父が残した遺言には自分の力を知り、制御する力を養うようにと。そして、あやを取り戻そうと村人たちが…。

星恋華(5)

あやの出生と声質の秘密を知った青鹿は、力をコントロールできるように、あやに特訓を。そして、いよいよ歌手デビューが決まったのだが、あおいプロに招かれた、やり手マネージャーの赤坂巴と青鹿の仲は険悪。あや、青鹿、巴はあやのデビューステージに下見にやって来たが、彼女たちの前に、青鹿に敵対する悪辣な男・島が罠を仕掛ける…。

星恋華(6)

章吾、麻理絵、美月など今をときめくアイドルたちを発掘した青鹿の現在の目標は、あやをスターの座につかせること。アイドル歌手のトップ、麻理絵にライバルと称され、人気が出始めたあやだが、島の企みにより、章吾とのスキャンダル写真が週刊誌に。そのあやはハワイで思いかけずテレビに出演し大評判に。そんな時、章吾が交通事故で意識不明に…。

星恋華(7)

神から与えられた天使の声と評判のあや。その声を呪ったこともあったが、今は父母に感謝している。一方、交通事故で入院している章吾の脳には腫瘍が…。その章吾を慕うあやと麻理絵だが、章吾の心の中には、なんと青鹿が。それぞれの思惑が交差する中、あやが担当マネージャーに不満を爆発させ、麻理絵までも巻き込み…。

星恋華(8)

突然日本から消え、ニューヨークで一心不乱にレッスンに励む、かつてのアイドル、奈々沢美月の生き甲斐は、あやと麻理絵を追い越すこと。その美月に一緒に世界を目指そうと、巴が近づく。一方、あやのマネージャーに戻ることになった青鹿はレコード大賞をあやにと動く。そんな時、あやと仲の良かったルミがアイドルに限界を感じ、投身自殺を図る…。

星恋華(9)

あやの歌声は人を動かし、心を揺さぶる不思議な魅力に溢れてる。一方、章吾の作った曲と第一線の作詞家、作曲家の曲を厳選した麻理絵の新アルバムの初版プレスは100万枚。レコード大賞を狙い着実に近づく麻理絵。青鹿も、あやをレコード大賞にと動き始めるが、テレビで章吾が作曲した歌を唄う麻理絵の歌声に驚きを隠せない…。

星恋華(10)

歌うために生まれてきた少女、あや。そして世界に通用する実力を持った若手歌手の麻理絵と、ニューヨークで巴と共に世界を窺う、ミッキーこと美月。恋仲だった青鹿と匠は、あやと麻理恵に分かれ、レコード大賞を争うライバルに。そして、ニューヨークで歌手として話題になった美月は、日本凱旋コンサートが大盛況となり一躍ヒロインに…。

星恋華(11)

未来に向かって世界に挑む麻理恵や美月に刺激を受けたあやは、青鹿と共にニューヨークで夢への第一歩を踏み出した。青鹿がニューヨークで偶然知り合ったダイアナは、荒削りだがダイナミックで人を魅了するパワーを秘めていた。ダイアナを引き取り、マネージメントをする青鹿。そしてダイアナの店で歌うあやに周囲の人々は驚きを隠せず…。

星恋華(12)

ニューヨークの店の舞台は、どこもブロードウェイに続いている。麻理絵や美月は着実に世界を目指す歌手として階段を一歩ずつ登っている。一人取り残された感のあやは、不満を青鹿にぶつけてしまう。だが、ダイアナに自分の心と向き合えと言われたあやは、その不思議な声を100パーセント解放することに。あや、麻理絵、美月の明日は…?