あらすじ隼子も不登校に追いやった民子の、最後の標的は全てに無関心な田辺曜子(たなべようこ)。他2人と同様、民子にナイフを突きつけられるも、曜子は拒絶せず…… 「私、わかんないんだ。自分が生きたいのかとか。だからいつも何かを食べて、誤魔化すの」一方、民子の家の庭の異臭は、警察の知るところとなり……
閃光とは、一瞬に放たれる強烈な光のこと。 放たれた光は一瞬で消えても、光を見つけた記憶はずっと残るはずだ。 野生動物のように暴れ回り、激情のままに突き進む民子がとにかく魅力的。 死にたがりのクラスメイトをひたすら追い詰め、殺してあげると笑顔で襲いかかる。 狂気の沙汰。頭がイカれてるとしか思えない行動。 それでも民子の剥き出しの感情に触れると、正しいことのようにさえ思えてしまう。 生と死の狭間に追い込まれて、民子の強烈な光の下にに晒されたら、剥き出しの自分でぶつかるしかなくなってしまう。 救いの物語だとは思う。光があることを感じられたのなら、生きようと思えたならよかったのだと思う。 読み終えて、コーキくんと同じ顔して泣いちゃった。