芦別岳の山小屋に乗り込んで来た白神会の総長、代行以下数十名を惨殺した神守新吉は刑務所入りとなり、所内では白神会の手の者によって幾度となく生命の危機に見舞われる。 一方、芦別岳事件の際、白神会の持ち込んだ生アヘンを素早く隠匿した武志は、金次と舎弟左近四郎と共に、その生アヘンを利用しようと野望を抱く。その頃妹和の腹には武志の子供が宿っていた。神守の所内での面会の折、和はその事を告げ兄の逆鱗に触れる。また、同時に武志が北丸組に監禁されている事を聞く。しかしそれは北丸組潰しに神守の力を必要とする武志達の画策であった。神守は武志の思惑通りに武志救助の為脱獄を決意するが──。