あらすじ腐敗した世の中の悪を始末する闇のソムリエ・シオン。そのシオンに依頼するには、黒いワインを飲むことが条件だというが…。ある時、カミオ・グループの総帥・神尾武郎は、新作デザインの発表前に、情報がライバル社に漏れるという不祥事が続いたため、ボケたフリをして内部にいると思われる犯人を探っていた。そうして犯人を突き止めた神尾は、噂を頼りに凶子に黒いワインを頼むのだが、なぜか拒否されてしまい…!?
1巻の表紙からして面白いけど読んでみたらすごい面白かった。依頼を受けてワインオープナー(ソムリエナイフ)でターゲットを殺す殺し屋の話なんだけど、マントを羽織ってるところが意味不明だし、現場や依頼人のところにフランス語のことわざを残していくところがもっと意味わからなくて最高。 インターネット・ポケベル・コギャルのいる90年代の時代設定がまたジワジワくる。 たまにシオンがソムリエをするときのワイン知識はちゃんとしてるっぽいのが面白い。 それぞれのエピソードの展開がなんかザ・シェフっぽいなと思ったら、背景に描かれている建物の名前に「ゴラク〇〇」を見つけたので、おんなじゴラクで連載されていたのかも・・・それなら納得。 ただザ・シェフっぽいって言ったけど、あっちは毎回短くまとまった人情話が繰り広げられるのに対して、こっちは毎回何が起きてるのか全然わからなくて本当に面白い。