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ランカスター方ノーサンバーランド伯の配下、辺境騎士のウィリアムは、無敵の両手剣使いだった。戦場で敵なしのウィリアムのまえに、同じ得物を扱う敵方の兵士が現れる。両手剣を短くつかんだハーフソードの構えを見せる相手は、まだ若いブライスフィールドの騎士ジョン。ウィリアムはジョンの才能に、生きる価値を見いだした……。表題作「甲冑武闘(アーマード・バトル)」ほか、歴史のなかで行われてきた1対1の戦いを、連作形式で描き上げるのが今作品。作者の久慈光久はローマの剣闘奴隷やギリシャ人、そしてスイス志願兵のなかに、不撓(ふとう・へし曲げられず)不屈(ふくつ・折り曲げられぬ)の物語を見いだす。中篇3作品にショートを3作合わせて収録した、久慈光久の第2作品集。
ハルタや応募者全員プレゼント企画のスレンダーフェローズが書かれた短編の 「甲冑武闘」「新兵ゾフィ」「剣闘奴隷アキレイア」「剣闘奴隷アマゾニア」「セレネとエンデミュオン」「慰安旅行」 この中で個人的に特にお気に入りなのは「甲冑武闘」と「剣闘奴隷アキレイア」かな 「甲冑武闘」は重い甲冑をきた騎士をどう倒すかに人生をかけてきたウィリアムの生き様がむちゃくちゃいい。自分の味方に教えたくなる有能なやつがいないなら敵の兵士を捕虜にして教え込てまた戦場で戦うことを期待して生きるあたりとか最高だった。 「剣闘奴隷アキレイア」はハルタ掲載時からすごい好きなマンガ。内容はローマの剣闘奴隷アキレイアが4対1の戦いでどのように戦うかがメインだがシンプルにアキレイアが華麗に舞いながら敵を倒すとしか言えない。色々謎は残るがあんまり気にならない あと「慰安旅行」は「狼の口」が好きなら必見です。