あらすじ

「白熊」がクラフトビール専門店になってから一周年! 連日大盛況な「白熊」の元にやってきたのは隆一の元妻・珠紀。 どうやら彼女は「白熊」の立ち上げに関わっていたようで・・・? 一方、七菜と修道はスタンプラリーイベント企画に奔走中! 七菜は「白熊」でグッズ会議、修道は醸造所に取材へ。 彼らが掴んだクラフトビールのさらなる魅力とは・・・?  「みんなにビールを楽しんでもらいたい!」 その想いを実現するべく、一人で悩まずみんなで悩み、 今日もクラフトビール片手にオトナの青春邁進中!
琥珀の夢で酔いましょう(1)

仕事が認められず苛立っていた剣崎七菜は、偶然入った居酒屋「白熊」で「クラフトビール」に出会う――。

琥珀の夢で酔いましょう(2)

仕事の苦味もエールに変える。オトナの青春にクラフトビールを! 七菜、隆一、鉄雄。仕事に躓く彼らに今日もクラフトビールが背中を押す。クラフトビール×オトナ青春群像in京都、第2幕開演!

琥珀の夢で酔いましょう(3)

腐らずホップに、次のステップへ! 隆一の居酒屋「白熊」でイベント開催!店には常連さんや一見さんだけでなく、料理評論家・グリフの姿も⁉︎果たして七菜・隆一・鉄雄たちの力が集結したイベントは成功なるか…!

琥珀の夢で酔いましょう(4)

大晦日の「白熊」に集いおせちに舌鼓を打つ七菜たち。 会社で念願のビール企画が通った七菜はなぜか浮かない様子。 どうやら企画通過までに一悶着あったようで・・・? 一方、鉄雄は仕事の打ち合わせで画家・大島の家に赴くが 行き場のない焦燥感を煽られ・・・。 「白熊」にアルバイトの柳知愛も加わり 醸造所見学に、おせち・お菓子とビールのペアリング! 三者三様手を尽くしたいものと向き合って 今日もクラフトビール片手にオトナの青春邁進中!

琥珀の夢で酔いましょう(5)

「白熊」がクラフトビール専門店になってから一周年! 連日大盛況な「白熊」の元にやってきたのは隆一の元妻・珠紀。 どうやら彼女は「白熊」の立ち上げに関わっていたようで・・・? 一方、七菜と修道はスタンプラリーイベント企画に奔走中! 七菜は「白熊」でグッズ会議、修道は醸造所に取材へ。 彼らが掴んだクラフトビールのさらなる魅力とは・・・?  「みんなにビールを楽しんでもらいたい!」 その想いを実現するべく、一人で悩まずみんなで悩み、 今日もクラフトビール片手にオトナの青春邁進中!

琥珀の夢で酔いましょう(6)

スタンプラリーイベントがついに開催!「白熊」では急増したお客さんに対応するため、奮闘する隆一と知愛たち。鉄雄と修道はSNSで発信すべく、ビールを楽しむ人々に取材をしていく。その裏側で七菜はイベントの反響がわからず不安を抱え…。ビールと人の新しい出会いが繋がり、オトナの青春はさらなるステージに!

琥珀の夢で酔いましょう(7)

嬉しさも悲しみも、ビールとともに。仲間とともに。スタンプラリーイベントもいよいよ最終日。大盛況な「白熊」だが慣れないテイクアウト販売にトラブル発生…!? 一方、イベントを楽しむ人々の姿に決意を新たにした七菜。様々な人がビールを楽しめる新たな企画を立てるべく、仲間たちと思いを巡らせるが…? それぞれのターニングポイントを迎える、オトナの青春withクラフトビール第7巻!

琥珀の夢で酔いましょう(8)

根付いた想いはやがてカルチャーへ! 慎の様子や自身の将来、そして休業中の「白熊」…と悩みが尽きない七菜。そんな彼女を見かねた鉄雄は長野県松本市へ取材同行の旅に誘う。初めて訪れる醸造所に、七菜は終始興奮しっぱなし! さらには働く女性スタッフの声を聞き、クラフトビールが形作る文化に改めて気付かされ…。クラフトビールの魅力再発見、オトナの青春withクラフトビール第8巻!

琥珀の夢で酔いましょう

付箋を貼って読む漫画

琥珀の夢で酔いましょう 杉村啓 依田温 村野真朱
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

こんなに寄り添ってくれるメッセージに溢れた、胸熱くなる作品ってそんなにあるだろうか……大好きすぎるので6巻までを再読して、大切なところに付箋を貼ってゆく。 クラフトビールの話題が満載な本作。しかしそれと同じくらい、苦しい人・心折れそうな人の再生を描いて切実な物語でもある。 就労地位格差、身体的特性、人種差別、男性性に脅かされる女性性、性差別……さまざまな苦悩を秘めて生きる、大人になりたての登場人物たち。しかし彼らはクラフトビール専門店「白熊」で、次第に前向きになる。 クラフトビールを盛り上げるべく、打たれる幾度かのイベント。好きなものを学び、広げながら、人と繋がる。出会いの中で、自由へと解放されてゆく人たちに共振する……何かを始めたくなる! 燻る現状を告白し合うことで、主人公の派遣デザイナー・七菜は女性俳優の慎と同志になる。ピアノを諦めた同級生に、写真家の鉄雄は作品で、いつの間にか何かを伝える。ページを捲るたびに心が沸き立つ。 一方随所で、冷静かつ痛烈に、私の中にある残酷さ、思い込みや偏見を言葉にして伝える。はっとさせられたり、胸が痛くなったり。それでも西陣麦酒のブランドコンセプト「多様性(ダイバーシティ)と社会的包摂(インクルーシブ)」を取り上げ、ビールを介した人の輪の中でエンパワーメントの連鎖が起こるビジョンを語る本作は、とても力強く優しい。 私の本は、付箋でいっぱいになった。特に3巻と5巻が多いようだ。お読みの方はどうだろうか。