ゲイの百枝は会社で困っていた。黙っていればその手の筋の人に見間違えてしまうビジュアルの上司・黒瀬の下で働くことになったのだ。黒瀬もゲイと噂されていたが、全くタイプで無いため、ソッチ方面でも辛かった。だがある日、部署のおやつ係になってから急接近!昔パティシエをしていた、亡くなった兄に教えてもらったお菓子を、いつもは見せない優しい微笑みで「美味い」と言ってくれる。その笑顔にときめいてしまい、それから毎日手作りおやつを持っていくうちに、親近感を覚え、苦手意識も薄れ、少しずつ...見る目も変わってきて…ある日仕事が立て込み、終電を逃してしまう黒瀬を百枝は家に誘って――…