あらすじ

犬飼矯史は、重森の高校時代の後輩で、高校教員。彼の家では嫁と姑が毎日ケンカ。姑の肩をもつ夫に失望した嫁は、離婚を決意し住吉に相談。住吉が姑に離婚の慰謝料を請求したことから、犬飼家の嫁姑問題はますます泥沼化。後輩を助けたいという思いと仕事のはざまで重森が揺れる。
特上カバチ!! ―カバチタレ!2― 1巻
多重債務に不倫精算、etc.――みんなの知りたい「法律」が、ここにある。スカッと一発、第2章!!ついに補助者から行政書士にステップアップして、初めての依頼にはりきる田村(たむら)。だが……出会ったのは百戦錬磨のオンナ行政書士・住吉美寿々(すみよし・みすず)だった!浮世のカバチを一刀両断、法を駆使した行政書士バトル!《タレ》をひかえて《特上》に!!!!
特上カバチ!! ―カバチタレ!2― 2巻
最悪トラブルには《特上》街の法律屋!!ついに行政書士となった田村(たむら)を待ち受けていた試練――。それはキャリアに勝るオンナ行政書士・住吉(すみよし)との法テクバトル!依頼者も愛想を尽かすほど、住吉に叩きのめされてしまう田村。そんな彼に、大野(おおの)が喝!そして大野という存在を知った住吉にビッグな転機が訪れて……!?
特上カバチ!! ―カバチタレ!2― 3巻
請求される覚えのない車の修理代請求に困惑する依頼者・桃口(ももぐち)。しかし田村(たむら)と住吉(すみよし)が調査した結果、桃口に修理代を払う義務があることが分かった――。追いつめられた桃口は悪友に誘われるがままに、自らの車を利用した保険金詐欺に手を染めてしまう!
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(4)
インチキ書類をズバッと見破る《筆跡鑑定法》教えます!ある日突然、借金の保証人として銀行口座を差し押さえられた主婦・吉田和子(よしだ・かずこ)。けれど和子は借用書にサインをした覚えがまったくない――。この書類、いったい誰が書いたのか?書いた人物を捜し出そうと栄田(さかえだ)が訪れたのは、筆跡鑑定事務所。偽造書類を見破るプロが、悪の手口を暴き出す!
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(5)
営業マン・宮塚平太が役所で喫煙マナーを注意した男は、なんと新たに担当になった元請け先の加賀美課長だった!そのことを根に持つ加賀美は仕事上で宮塚に次々と嫌がらせをしてくる。下請けイジメをやめさせるため田村は加賀美を大野ばりに追い込んでいく!
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(6)
職場恋愛をしていた小津は元彼・江口が社内で昔の性生活を言いふらしているのを耳にする。困った小津は大野事務所へ。しかし、田村は彼女の悩みを深刻に受け止めず、簡単に解決してしまった。それを知った住吉は大激怒!大野のバックアップを受け、田村と金田を相手に徹底的に争うことに!
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(7)
大野に法律屋失格の烙印を押された田村は、事務所に居づらくなり、金田の仕事を手伝う毎日。ある日、田村は豪原三兄弟から相談を受ける。相続した家が他人の土地にハミ出て建っているという。隣地の所有者は争いの解決を大野に依頼。ここに田村と大野の師弟対決の火蓋が切って落とされた!
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(8)
豪原三兄弟が相続した家をめぐって対立することになった田村と大野。依頼者のために鬼となって動く大野の行動は豪原兄弟をますます苦しめる。田村は怒りを覚えたものの、その姿に法律家としての原点を見る。依頼者を救いたいという思いは誰にも負けない。弟子の揺るがぬ思いがついに師匠を打ち負かす!
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(9)
犬飼矯史は、重森の高校時代の後輩で、高校教員。彼の家では嫁と姑が毎日ケンカ。姑の肩をもつ夫に失望した嫁は、離婚を決意し住吉に相談。住吉が姑に離婚の慰謝料を請求したことから、犬飼家の嫁姑問題はますます泥沼化。後輩を助けたいという思いと仕事のはざまで重森が揺れる。
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(10)
甲斐光男は自立を目指してマジメに働く18歳。しかし継父はひどいロクデナシ。まるで光男を憎んでいるかのように振る舞い、ついには光男の給料を勝手に受け取りバクチにつぎ込んでしまう。光男から相談を受けた田村は継父から給料を取り戻すことに。その他、犬飼家の嫁姑戦争・完結編も収録。
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(11)
甲斐光男(かい・みつお)の継父はバクチにおぼれるダメ人間。息子の給料を勝手に受け取ってバクチに使ったうえ、賭場で背負った借金を返すため、親権者の地位を利用して息子名義で街金から200万円を借りた。相談を受けた田村(たむら)は継父の親権を喪失させる手続きをとりたいが、光男は拒否。父と母との関係を破綻させたくないのだ。それでも継父に反省の色はなく、街金の魔の手は光男の恋人にまで及ぶ!
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(12)
木田倫太(きだ・りんた)は自動車保険の契約更新手続きを寝坊ですっぽかしたその日、信号無視で事故を起こす。保険で被害者に賠償できると思っていたら、なんと契約は午後4時で切れていた。困った木田は田村(たむら)に依頼。田村は「保険は午後4時に切れると念押ししなかった保険代理店に過失がある」という強引な理屈で動きはじめるが――。父子(おやこ)絶縁編も完結!
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(13)
酒屋の朝顔儀介(あさがお・ぎすけ)は、もの忘れがひどくなり金勘定を間違えてばかり。心配した息子夫婦は田村(たむら)に任意後見契約を依頼する。田村は儀介の店への思い入れを知って商売を応援しようとするが、息子は自分が事業融資の保証人にされていたと知って激怒。以来、息子夫婦は父をいじめはじめ、儀介はどんどん憔悴してゆく……。成年後見編(前編)スタート!!
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(14)
酒屋の朝顔儀介(あさがお・ぎすけ)のもの忘れがひどくなり、息子夫婦は田村(たむら)に任意後見契約を依頼した。儀介が間違えて借金でもしないかと心配した息子は酒屋をやめるように説得するが、儀介にとって店は生き甲斐。息子夫婦に通帳とハンコをとり上げられると、儀介の症状は余計に悪化する。儀介をよそに田村・栄田(さかえだ)コンビと息子夫婦の争いはヒートアップしていく!成年後見編、ついに完結!!
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(15)
伊刈慎太郎(いかり・しんたろう)はマイホーム購入資金を貯めるため、昼の仕事の他に夜もバイトに忙しい。そんな伊刈の忙しさをよそに妻の美希(みき)は複数の男と浮気中。ある日、妻の不審な行動に気づいた伊刈は、浮気の事実を突き止める。そして田村(たむら)とともに浮気相手の家を訪れ、慰謝料を請求。後日手にした思ったより多額の慰謝料が伊刈の運命を狂わせてゆく!
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(16)
田村(たむら)の中学時代の同級生である小山内朋之(おさない・ともゆき)は昔から見栄っ張り。ペットショップを経営する現在も、倒産寸前でありながら田村の前では景気よくふるまっていた。そして惚れた女の前でも見栄を張り、女の借金の連帯保証人に!その行為を田村に責められ、女に逃げられ、債権者に返済を迫られ……。そんな小山内に残された道は一つしかなかった……。
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(17)
バツイチの枯草茂(かれくさ・しげる)は出版社の契約社員。毎朝幼い娘を託児所に預けてから、営業に出るが成績は上がらず、歩合制のため収入が安定しない。ある日、家賃滞納で家を追い出された枯草。会社に給料の前借りを頼んだが断られ、そのうえ契約打ち切りを宣告されてしまう。そんな枯草を住吉(すみよし)がサポート。非正規雇用者を蔑ろにする経営者、許すまじ!
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(18)
派遣社員として職を転々とする朝澤佑亮(あさざわ・ゆうすけ)は、ある日家賃滞納を理由に、カギをとりかえられて部屋から閉め出され、カギの交換料と違約金を請求された。敷金ゼロ礼金ゼロの物件は、実は悪徳不動産屋が貧しい賃借人から徹底的にしぼりとるためのワナだったのだ。家財道具まで運び出された朝澤は徹底抗戦を決意!後方支援に大野(おおの)が出馬!
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(19)
市役所に勤める小石川さや香(こいしかわ・さやか)は欲しかったブランド物のサイフをネットオークションで10万円で落札。しかし入金して1週間経っても商品が送られてこなかったことから、詐欺の可能性を考え友人の住吉(すみよし)に相談を持ちかける。小石川に一目惚れした田村(たむら)は、姿の見えない詐欺師を引きずり出そうと大張り切り!田村のロマンスの行方やいかに?
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(20)
波田依子(はた・よりこ)は元彼の槍田遊也(やりた・ゆうや)に、交際中に貸した50万円の返済を要求するが、とり合ってもらえない。依子はお金を取り返してほしいと住吉(すみよし)に依頼。男は住吉の前に出るとヨリを戻したいと殊勝に語るが、実は新しい女がいてヨリを戻す気も金を返す気もまったくなかった。カス屑オトコの人間性を見抜けなかった住吉。怒りとともに槍田を徹底的に追い詰める!
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(21)
雀山胃一郎(すずめやま・いいちろう)は、内縁の妻・百合子(ゆりこ)と2人暮らし。家の名義を百合子に分け与えるため、生前贈与の書類作成を栄田(さかえだ)に依頼し、しばらくして息を引き取った。しかし納得がいかないのは、胃一郎と亡き妻との子である雪夫(ゆきお)と国子(くにこ)。2人は百合子を家から追い出し、父の遺骨も取り上げた。百合子のため、胃一郎の意思を実現するため、栄田が豪腕をふるう!
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(22)
連載中、怒りと悲しみの投書殺到!児童虐待編完全収録。「お母ちゃん、許して!!」アパートの一室から子どもの悲鳴が響く。聞きつけた栄田千春(さかえだ・ちはる)は扉を激しく叩き、叫ぶ。その大胆な行動が、凄惨な児童虐待の実態を暴き出していく。叩かれても罵られても無邪気に母を愛する息子。どうしようもなく息子を傷つけつづけてしまう母。出口のない地獄から母子を救う術はあるのか。その解決法は、ただ一つ!!
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(23)
大野行政書士事務所所長・大野勇(おおの・いさむ)の、黒い履歴書。金が全てと嘯(うそぶ)いて、弱きを挫(くじ)いた若き日々。今語られる『カバチタレ!』前夜。――昭和45年。若き大野は事件屋として裏の世界で働いていた。先輩の覚えもめでたく、後輩からの信頼も厚く、着々と業界での地盤を固めていた大野だったが、仕事に入れ込むあまり、付き合っていたミクに苦しい決断をさせてしまう。そのことがきっかけとなり、大野の仕事は次第に荒れ始める……。
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(24)
大野勇(おおの・いさむ)、恩師を撃つ。他人(ひと)の痛みなど知らず、ひたすら走った裏街道。別れを告げた過去が今、大野の前に立ちはだかる!――昭和45年。事件屋だった大野は、自分のボスと大モメ。先輩の柳田(やなぎだ)が場を丸くおさめ、大野に裏の世界から足を洗って、法律屋となることを薦めた。そして現在――。田村(たむら)の名を騙って債権整理をする事件屋の背後に柳田の姿があった。
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(25)
愛猫と市営住宅に暮らす種田(たねだ)は、ある日突然市役所からペットの飼育禁止を言い渡される。ペットを手放すか、部屋を明け渡すかの選択を迫られ、ペットを飼っている住民たちは金田(かねだ)に相談。金田は役所に住民への説明会を開かせることで、事態の打開を試みるが、説明会でペットを飼っている住民と飼っていない住民の意見が対立。事態は悪化してしまう!
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(26)
似ていなくても、血液型が違っても、DNAが一致しなくても……法律的には親子!!――本木幸治(もとき・こうじ)は親子三人、家族で仲睦まじく暮らしていた。ある日、妻の昔の携帯から、結婚直前の妻の浮気メールを発見した幸治。最愛の息子、翔太(しょうた)は本当に自分の子供なのか。深まる疑惑で夜も眠れなくなった幸治は、田村(たむら)に相談をもちかける。裁判で親子関係を争う前に、DNA鑑定を受けることになるのだが……!?
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(27)
そのお金、身体で払える?払えない?個人売買が生んだ修理代。身体で払った女と払ってもらった男が揉める!!感動巨編「この子、誰の子?」シリーズの結末も収録!!――知り合いを通じて美女から個人売買で中古車を買った安達(あだち)だったが、買った後でオイル漏れを発見。高い修理代が払えない安達は売り主に詰め寄るが、相手も払えないの一点張り。困った安達は田村(たむら)に相談するが、田村は自分の恋で気もそぞろ……。
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(28)
倒せ、モンスタークレーマー!!超ド級のクレーマー、サラリーマンの平和な日常を大蹂躙!!――スーパーの主任・飛鉢(とばち)は、札付きクレーマーの工条(くじょう)に頭を悩ませていた。ある日、彼女の万引きを目撃した飛鉢は、罰金を払わせて釈放する。しかし、これが逆に恐喝にあたるとして、飛鉢は逮捕されてしまう!頼みの会社からも退職を迫られ、八方ふさがりの飛鉢。相談を受けた田村(たむら)は……。
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(29)
大野事務所の行政書士補助者・栄田千春(さかえだ・ちはる)。ある日、栄田は帰宅途中、同級生の安田優美(やすだ・ゆみ)と再会する。彼女は、栄田の初恋の女性だった。思いがけない偶然が、辛い時代を乗り越えて、「法律屋」になるまでの栄田の記憶を呼び起こす。一方、安田は夫・星野(ほしの)との関係に悩みを抱えていた。――オトナになっても忘れない。二度目の初恋が、始まる。栄田初恋編、前編!!
特上カバチ!! ―カバチタレ!2―(30)
忘れられない初恋の人・安田優美(やすだ・ゆみ)に再会した栄田(さかえだ)。彼女の夫・星野(ほしの)は以前の会社の契約書を盗んで捨ててしまい、優美に当り散らしていた。寒空の下でさまよう優美を見つけた栄田は、今でも彼女を想う自分の気持ちが変わっていないことに気付く……。大切な人を守るため、法律屋ではなく男として、栄田は戦う決意をする!!「栄田初恋編」完結!
道頓堀怪談

道頓堀怪談

『カバチタレ!』『極悪がんぼ』シリーズの人気作家スペリオール初登場!(ビッグコミックスペリオール2021年12号)
試し読み
カバチタレ!

カバチタレ!

法を知らなきゃ泣きを見る。泣き見た人のドラマを読めば、生かせる法が頭に入る。「カバチタレ」とは広島弁で「文句や屁理屈を言う人」のこと。法律を知ってカバチをタレることができれば、人は泣き寝入りすることなく、自分たちの生活を守ることができるのだ。この物語の主人公・田村勝弘もまた勤め先の横暴社長の不当解雇にあって泣き寝入りするしかなかったが、ひょんなことから行政書士の大野と出会う。そして法は使い方次第と目覚めた田村は行政書士を目指すため大野事務所に補助者として入所する。
極悪がんぼ

極悪がんぼ

うだつがあがらない28歳・神崎守(かんざき・まもる)。中卒を理由に思ったように仕事にありつけず、ふらふらと友人の甘言に乗り、カード偽造に手を染めてしまう。その結果、友人には裏切られ、作業船に売り飛ばされ……行き着いた場所は事件屋の事務所。自らの命を担保にして、裏業界で上を目指す!『カバチタレ!』『特上カバチ!!』の最強コンビが贈る絶対バレない、法の抜け方、くぐり方!!(※マネしないでください!!!!)
激昂がんぼ

激昂がんぼ

総務省のキャリア官僚・二宮(にのみや)は、二流大卒というコンプレックスを抱えながらも、出世への情熱を胸に秘め、地元の広島県庁に出向していた。一方、同じ広島県の芸南(げいなん)市――「神崎(かんざき)シークレットサービス」の看板を掲げ、裏では事件屋として頭角をあらわしている若きフィクサー・神崎がいた――。裏世界を描いた前作『極悪がんぼ』の主人公・神崎と、表舞台に生きる二宮が交わるとき、新たな「がんぼ」が誕生する!
がんぼ ナニワ悪道編

がんぼ ナニワ悪道編

ハタ所長亡き後、鳴り物入りで大阪にやって来た神崎(かんざき)。あやうく殺されかけるわ、新居のビルは水浸しにされるわ……。その上、ヤクザ連中からは怪しい誘いが。慣れない土地で次々と起こる不測の事態に神崎はどう立ち回っていくのか。
ダンダリン一〇一

ダンダリン一〇一

労働基準監督官を知っていますか?――労働基準監督官は、労働者の保護を職務とする、いわば「労働Gメン」だ。なかでも段田凛(だんだ・りん)と先輩・土手山(どてやま)のコンビは極端に熱心。タチの悪い社長には逮捕で臨むなど、監督官の権限を限界まで使い切るほどイケイケだ。彼ら監督官の活躍と七転八倒を描くこの作品は、「はたらく人」必見の新ヒーロー物語だ!
びったれ!!!

びったれ!!!

大きな空と山河に囲まれた街・広島。この美しい街には、びったれ(小市民)を救いつづける1人の司法書士がいます。その男の名は伊武努。優しさ、鋭さ、力強さの“3面”を持つ魅力的な男。読むと人生に前向きになれる、親しみやすくて、温かみのあるリーガルドラマが始まります。