あらすじ大野行政書士事務所所長・大野勇(おおの・いさむ)の、黒い履歴書。金が全てと嘯(うそぶ)いて、弱きを挫(くじ)いた若き日々。今語られる『カバチタレ!』前夜。――昭和45年。若き大野は事件屋として裏の世界で働いていた。先輩の覚えもめでたく、後輩からの信頼も厚く、着々と業界での地盤を固めていた大野だったが、仕事に入れ込むあまり、付き合っていたミクに苦しい決断をさせてしまう。そのことがきっかけとなり、大野の仕事は次第に荒れ始める……。