────ある街のカフェ。そこで働く大学生の千種は、先週初めてのキスをした。相手は、苦くて深みのある大人の男・楠木。楠木はカフェで一緒に働く先輩で、基本無愛想だ。だけど、ときどき優しい。そのときどきに、ドキドキする。軽いノリを装って、楠木に仕掛けたキスは、何倍にも濃厚になって千種の口唇に返ってきて──!?
まもなく14番乗り場のぞみ120号東京行きが発車します。一度だけ後輩とキスをした。まっすぐに見つめる瞳、ただの先輩後輩でいるには意識しすぎて、気づいた時には手遅れだった。このまま距離は遠くなるはずだった──のに、発車ベルが鳴る中、見送りに来るはずのなかった後輩が現れて……!? 「上京」「旅行」「出張」同じ電車に乗り合わせた彼と彼ら、それぞれの物語! 【カバー下(2P)を巻末に収録配信!!】
へたれストーカーカメラマン(攻)×毒舌コスプレ女王様(受)僕の名前は片城聖、26歳。趣味はコスプレ写真を撮ること。あの日、僕は奇跡の女神に出会った。コスプレイベントに現れ、瞬く間にSNSで拡散された彼女、“K”。透き通る肌、きらめく瞳、優美な脚のラインは、本物すぎる二次元キャラぶり……。彼女に夢中になった僕は、すっかりソフトストーカーと化したが、そのおかげ(?)で危険なガチストーカーを発見した…! 危ない! 彼女を守らなくては……!! 混乱きわまる僕に彼が突きつけた言葉は「専属カメラマンにしてやるよ」で―――? もしかしなくても女神、性格悪い―――!? 表題作ほか、シリアスロマンス3作を収録した短編集。
ハーフで眉目秀麗、周りから常に熱い視線を集める大学生の大和は、ネガティブで人見知りで友達もいない。でも、大和には唯一心を許せる相手がいる。大和とは性格が正反対の貞治だ。しかも、大和は貞治と一緒に暮らしている。大和は対等の立場でいたいけれど、何かと世話を焼いて大和を甘やかす貞治。そんなふたりの関係とは──!?
無表情で無口な那智眞尋は、同級生から『マネキンくん』と呼ばれ敬遠されている。そんな那智の唯一の友達は、女子に絶大な人気を誇る真里谷梓だ。新学期、ふたりは同じクラスになるが、那智は真里谷が人の輪の中にいても、真里谷だけを見て真里谷への独占欲を隠さない。一方、真里谷も他人に無関心な那智が同級生と親しくなっていくのを見て苛立ちを覚える。中学の時からお互いが一番大切で、一番の友達。けれど、真里谷には那智に言えない想いがあって──?
母親から捨てられた危うい大学生、千種。 (女の子じゃなかったから、っていうのは本当?そんな理由、どうなんだよと腹が立つ。) 心に隙間があって安定かない中、関わった大人がみんなマトモだったのが幸い。
母親から捨てられた危うい大学生、千種。 (女の子じゃなかったから、っていうのは本当?そんな理由、どうなんだよと腹が立つ。) 心に隙間があって安定かない中、関わった大人がみんなマトモだったのが幸い。