「身体にハマってんのは俺じゃなくておまえだろ」かつてスターダンサーだった秋穂律は、いまや新進振付家として活躍している。ある日、彼が代表を務めるプリュームカンパニーの入団試験にひとりの青年が現れた。律を睨みつける不遜な態度、そして卓越した才能。彼、エースの踊りは律の理想そのものだった。ダンサーには二度と恋をしない。かつての経験からそう決めていた律だったが、エースには惹かれずにはいられない。自分はエースに嫌われている、そうわかっていても。ある夜をきっかけにふたりの関係は変化したはずだったのだが!?
私立櫻丘学園高等寮で暮らす鳥丸旭には、その気になった男を弄ぶという悪い噂があった。そんな旭の前に、端正な容姿と雰囲気から『王子』と呼ばれ、憧憬される寮生、伊達洸貴が現れる。それまで誰とも均等な距離を保っていたはずの伊達だったが、旭には好意を隠すことなく接してくる。初めは伊達を避けていた旭も、少しずつ頑なだった心を溶かされ、やがてつきあうことになるのだが…!?恋するせつなさ、苦しさ、喜びを綴った物語をあなたに――!
初めて出逢ったとき、穂積は高校二年、結は中学二年だった。再会したとき、穂積は大学二年、結は高校三年になっていた。そして、現在。字幕翻訳家として活動を始めた穂積は、半年ぶりに日本に帰国するのだが……先輩と後輩。家庭教師と受験生。それから──何度でも繰り返し恋をするふたりの物語、誕生!
大学生の藍は氷見、リカ、ナナとルームシェアをしている。そこに大学で知り合った友人、新と眞紀も加わり、6人で毎日を過ごしていた。氷見に対して以前から秘めた想いを抱いていた藍は、高校時代、その気持ちを伝えようとしたことがあった。それを避けるような態度をとられて以来、藍は自らの思いを押し殺してきた。しかし、その決意が揺らぐ出来事がおこり……。
無表情で無口な那智眞尋は、同級生から『マネキンくん』と呼ばれ敬遠されている。そんな那智の唯一の友達は、女子に絶大な人気を誇る真里谷梓だ。新学期、ふたりは同じクラスになるが、那智は真里谷が人の輪の中にいても、真里谷だけを見て真里谷への独占欲を隠さない。一方、真里谷も他人に無関心な那智が同級生と親しくなっていくのを見て苛立ちを覚える。中学の時からお互いが一番大切で、一番の友達。けれど、真里谷には那智に言えない想いがあって──?
「俺とつきあってよ芹生」高校三年の篠弓弦は、月曜日の朝、弓道部の後輩である芹生冬至と校門で出逢う。学年を問わず女生徒に人気の芹生は月曜日の一番最初に告白してきた相手と必ずつきあい、週末に必ず別れると噂されている。一週間限定の恋人──弓弦の軽い気持ちから出た一言でつきあうことになったふたりだが…