『とせい~任侠書房~』の続編。今度はヤクザの阿岐本組が学園経営に乗り出す、という展開です。荒れた高校の立て直しを組長にまかされた代貸・日村らが、学園上層部のやる気のなさや悪童たちの反抗、モンスターペアレンツの追放運動などの対処に悪戦苦闘するという、まあよくあるパターンといえばその通り。ですが、あいかわらず日村は逆境で輝く男で、微妙にずれた思想対立を、ときに熱く、ときに額に汗しながらも、胸のすくような活躍で解決してくれる。。無軌道な学生には大人のルールを教え、ヒステリックな親の言葉にキレそうになりながらもぐっとこらえ、同業者相手にはきちっとケジメをつける。ほんと、痛快極まりないです。本作では前作より少し絵も軽くなってやや凄みは薄れてますが、そのぶん青春学園ドラマとうまくかみ合っている印象。変にジェネレーションギャップをつけすぎず、ヤンキーVSヤクザの抗争みたいな展開になってないのが大人向けのコメディ、って感じです。さあ、このあとは病院編。こちらもぜひ漫画化してほしいものです。
原作付きだから仕方がないのだけど、タイトルと気合の入りすぎた表紙で損してるのでは…。テンポも良くて気分もスッキリする、これほど良くできたコメディはそうそうないですよ。義理人情に厚いヤクザ・阿岐本組が倒産寸前の出版社を引き受けることになる、という導入から警察のマル暴との対決まで、文句のつけようがない面白さ。最初にヤクザ社会と出版社のギャップがあり、お互い良さと悪さを冷静に見つめ、やがてそれが融合していく爽快感。異文化衝突モノの転がし方を心得た構成です。また主人公の代貸・日村の描き方も素晴らしい。3つの面があるんですね。一つめは誰からも信頼される任侠の王道を行く男。2つめは場違いな職場で沈黙するしかない傍観者。そして3つめは組長の無茶振りや部下の不始末を、なんとか自分の力で解決しようとする中間管理職的な悩める男。カッコよくて人間味たっぷり。こんな魅力的な主人公だとお話しに引き込まれますね。
『とせい~任侠書房~』の続編。今度はヤクザの阿岐本組が学園経営に乗り出す、という展開です。荒れた高校の立て直しを組長にまかされた代貸・日村らが、学園上層部のやる気のなさや悪童たちの反抗、モンスターペアレンツの追放運動などの対処に悪戦苦闘するという、まあよくあるパターンといえばその通り。ですが、あいかわらず日村は逆境で輝く男で、微妙にずれた思想対立を、ときに熱く、ときに額に汗しながらも、胸のすくような活躍で解決してくれる。。無軌道な学生には大人のルールを教え、ヒステリックな親の言葉にキレそうになりながらもぐっとこらえ、同業者相手にはきちっとケジメをつける。ほんと、痛快極まりないです。本作では前作より少し絵も軽くなってやや凄みは薄れてますが、そのぶん青春学園ドラマとうまくかみ合っている印象。変にジェネレーションギャップをつけすぎず、ヤンキーVSヤクザの抗争みたいな展開になってないのが大人向けのコメディ、って感じです。さあ、このあとは病院編。こちらもぜひ漫画化してほしいものです。