少し古い少女漫画ライクな絵柄だけで語られると思いきや、登場する漫画家大先生たちの絵柄に似せた御大たちのビジュアルも登場。 あまり古い漫画は知らないのですが、それでも裏ばなしとして楽しく読めました。 リアルタイム世代なら、さらに楽しめると思います。 読んで一番良かったなと思ったのが、古い恋愛少女漫画ではよくある、咲き乱れる花が背景に描かれるシーン。 あれはなんでだろうと思っていた謎が解明したことです。 どうして突然花を背負うのか。 いえ、背負っているのではありません。 感情がたかぶると、花は咲き乱れるものなのです。 そう、ディズニー映画のプリンセスたちが、感情がたかぶると歌い出すように! 大先生たちはこのシーンにはこの花!と咲き乱れる花のイメージまであったようで、描いていた方々の苦労には頭が下がる思いです。 https://twitter.com/itm_nlab/status/1300759064700477440
「薔薇はシュラバで生まれる」の続編みたいなものかな〜?と思ってエッセイ漫画を目当てに購入したのですが、笹生那実先生の若かりし頃の短編作品もユニークでとっても面白かったです。美大志望の女の子が恋をする話は当時の読者からも人気だったそうですが、私もキラキラした恋愛よりもこういう変わった男女の恋模様の方が親近感が湧くタイプなので、時代の違いを気にせず楽しんで読みました。もし現代のようにデジタルが主流で作画時間が大幅に短縮できていたら、作品がヤングマカロン(笑)に掲載されていたかもしれないと思うと惜しい気持ちもありますが、もしそうなってたら旦那様との出会いもなかったのかも…?笹生先生にはぜひぜひ新作を描いて欲しいなぁと思いました!
日本の少女漫画文化の礎を築いた名だたる作家たちのアシスタントをつとめ、数々の「シュラバ」を経験した著者から見た、知られざる少女漫画制作の裏側。 その裏側には、薔薇が舞いアハハ..ウフフ...と笑顔が輝く少女漫画(例えが薄っぺらくて申し訳ない)イメージとは正反対の、寝食を限界まで犠牲にする作家とアシスタントたちの姿がありました。 ただ本書で描かれるのは、そのシュラバが如何に地獄だったかとかそういう話ではなく、いまやレジェンドと呼ばれる作家たちの名作誕生秘話や、それぞれの人柄がよくわかるエピソードなどです。 大変なこともたくさんあるけど、何よりみんな漫画が好きで描くのが楽しくてしょうがないというのが伝わってきます。 衝撃的だったのは、萩尾望都先生自ら作詞、作曲、歌、ナレーションをこなしたアルバム「エトランゼ」に収録された「アシスト・ネコ」の歌詞。シュラバの混沌をそのまま歌詞にした内容(のよう)です。聞いてみたい…。 あとは美内すずえ先生に、著者が新人の頃に犯した失敗を7年越しにお詫びしたときに放たれた言葉。これには本っっっ当に痺れました…!!! どんな言葉だったかはぜひ本編で確かめてください。
少し古い少女漫画ライクな絵柄だけで語られると思いきや、登場する漫画家大先生たちの絵柄に似せた御大たちのビジュアルも登場。 あまり古い漫画は知らないのですが、それでも裏ばなしとして楽しく読めました。 リアルタイム世代なら、さらに楽しめると思います。 読んで一番良かったなと思ったのが、古い恋愛少女漫画ではよくある、咲き乱れる花が背景に描かれるシーン。 あれはなんでだろうと思っていた謎が解明したことです。 どうして突然花を背負うのか。 いえ、背負っているのではありません。 感情がたかぶると、花は咲き乱れるものなのです。 そう、ディズニー映画のプリンセスたちが、感情がたかぶると歌い出すように! 大先生たちはこのシーンにはこの花!と咲き乱れる花のイメージまであったようで、描いていた方々の苦労には頭が下がる思いです。 https://twitter.com/itm_nlab/status/1300759064700477440