漆黒の髪とエメラルドの瞳をもつアンナは、美貌のファッションモデル。ある日、仕事先でモデル仲間が宝石を盗むが、その境遇に同情したアンナは彼女をかばって罪を着る。宝石の所有者であり実業家のレオは弱みにつけこみ、アンナに性の奴隷となるよう要求してきた。警察に通報され友人の罪があばかれるよりはと、彼女はレオに従うことを選ぶ。そして夜ごとの快楽が繰り返されるうち、屈辱感にさいなまれながらも、アンナは彼を求めずにはいられなくなって…。
ナターシャは熱い唇を受け入れまいと、きつく口を閉じたまま無防備な裸身をアレックス・マンドラキスに預けていた。養家の一族のためにと迂闊にサインした契約書に、こんな落とし穴があったなんて!要するに私は売られたのだ。借金のかたに、結婚という名のもとに、この冷血で傲慢な、そして悪魔のように美しい男アレックスに。慈悲を請うナターシャの瞳を無視して、アレックスは容赦なく純潔を奪い踏みにじった。彼女にとって、それは新たな悲劇の幕開けだった!
花嫁にとっては一生に一度の大切なセレモニー。心にのこる素敵な結婚式に憧れるのは当然!結婚式の司会者という仕事は、二人の門出を身近で祝うことができる“やりがい”のあるもの。思い出づくりにお役にたちたい気持ちでいっぱいな悦子は、いつも誠意をもってつとめているつもりだった。ところがある日、打ち合わせ中に花嫁の機嫌をそこねてしまった。優しい花婿とも言い争う彼女、そのイライラの原因は、もしかして私――?
離婚寸前だとも聞くけれど、既婚者の課長との噂をたてたくなくて、ずっと片想いのまま、彼の指輪が外れる日をただ待っている私。ある日、オフィスで幼馴染の幸ちゃんに再開し、その場には課長も一緒にいて…。幸ちゃんも彼のことが気になるから、がんばっちゃおうかな、トロいと出遅れて何にも残らないわよ、ですって!? 幸ちゃんはいったい何を考えてるの? 彼のことを先に好きになったのは私なんだから、そんなのダメよ――!
花屋を経営する夢をもっている大学4年生の房子。夜間にアレンジメントの資格も取って準備万端、今日から花屋のアルバイトが始まる。社長の杜祐記(もり・ゆうき)は想像以上に若い青年。穏やかな話しかたしか知らなかったから、自分よりずっと年上だと思い込んでいたのだ。「君のこと、ふーちゃんって呼ぶよ」と、気さくに接してくれる彼に、ちょっとビックリ。アルバイト初日に披露宴の会場を飾り付けてほしいというステキな依頼も受けて、明るい未来に胸を膨らませていた房子だったが――。
「俺、あなたのファンです!」入社そうそう、そう言って私の手を握り締めた男の子・大跡くんは、4つ年下の22歳。毎日ベッタリつきまとわれている朗子(あきこ)には、医者の卵の彼がいる。弟と同じ年の後輩なんて、範囲外!ましてや玉の輿★の彼から乗り換えるなんて想定外!と思っていたのに、なぜか自分の気持ちを察してくれる…。「肩もみしまーす!デートの次の日は必ず肩こってるみたいだから、そーとー無理してるんだと思うよ」――。勘がいいだけよね…。そんなある日、自分の不注意で大跡くんにケガをさせてしまい――!?
彼氏の義明とは同棲生活2年半。彼が結婚のことをどう考えてるのか気になって、家具を見にいったり、お見合いを匂わせたりして、プロポーズがほしいってアピールする私。雰囲気づくりもしてみたけど、彼にはまるでそんな気配なし! ついには、私が強引に言わせようとしていることに気づいた義明とケンカしてしまい、結婚どころか破局の危機!? どうしてそんなことするのかって… だって、不安なんだもの… 安心できる言葉がほしいの――!